千葉市「障害者雇用啓発等イベント」で
当社の取組みを紹介しました!

2016年11月14日

10月23日(日)、千葉市が主催するイベント『障害者雇用啓発イベント※1-障害者アスリートの就労と現状の課題-』が、JR・京成千葉駅千葉そごう前広場の特設会場で開催され、盲導犬デモンストレーションやトークセッション等が行われました。

   ※1 千葉市は、2020年東京パラリンピックで千葉市を会場として4つの競技が開催されるにあたり、パラリンピック競技等の機運醸成・普及啓発等を図るため、

       体験会、トークショー等のイベントを継続的に開催しています。

当社は、9月18日に開催されたイベントに続きトークセッションに登壇、障がい者アスリート雇用の取組みについてご紹介しました。

 障がい者アスリートの就労と現状の課題

トークセッションは、初瀬 勇輔氏(日本パラリンピアンズ協会理事/視覚障がい柔道選手)が、ゲストと対談する形式で、二部構成で行われました。

第一部は、宇城 元氏(パワーリフティング:アテネ・ロンドンパラリンピック出場/順天堂大学職員)と久野 孝男氏(日本オリンピック委員会アスナビ・デレクター)との対談でした。JOCのアスナビ※2によるパラアスリートの就職支援制度を利用して転職された宇城氏の仕事と競技の両立の状況等についてお話しされました。

   ※2 「アスナビ」は、企業と現役トップアスリートをマッチングする、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)の就職支援制度です。

       2014年よりJPC(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 日本パラリンピック委員会)も協賛しています。

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イベントの様子 初瀬氏(左)、当社担当(中央)、天摩選手(右)

 

第二部では、初瀬氏の進行で、天摩由貴氏(ゴールボール:リオデジャネイロ・パラリンピック出場、陸上:ロンドンパラリンピック出場)と、当社人事部障がい者採用担当との対談形式で行われ、企業に雇用されて勤務しながら競技活動を行っている選手側の立場からと、障がい者アスリートを積極的に雇用している企業側の立場から、トークセッションを展開しました。

天摩選手は、先天性の網膜色素変性症で生まれつきほぼ視力がない視覚障がい者で、視覚特別支援学校高等部時代に陸上競技を本格的に始め、100m・200mで国際大会に出場するなど活躍した後、大学院に通いながら母校で数学の非常勤講師をしていた2014年にゴールボールを始めました。2015年のアジア選手権で日本代表チームの一員として出場して優勝、現在も日本代表として活躍している選手です。

2015年に携帯電話販売会社に入社し、人事・総務部で、資料作成などの仕事に携わりながら競技活動とを両立させています。対談では、国際大会での体験話を交えつつ、所属企業から障がい者アスリートに対する理解と支援を得ながら、仕事も競技も充実している様子が感謝の言葉とともに伝えられました。「何でも興味を持って挑戦することで自分の糧にもなり人間関係も広がる、だから、できないと決めつけるのではなく、まずは挑戦してみることが大事」と語られた言葉が印象的でした。

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当社取組み紹介の様子

当社担当からは、当社の障がい者アスリート採用は競技のみに専念して通常業務は行わないという形態ではなく、業務と競技活動の両立を前提に、競技を引退した後も継続して勤務できる方を採用スタンスとして現在8名の障がい者アスリートが在籍していることをご紹介しました。

また、アスリートに限らず、障がい者が在籍している職場では、毎朝の出勤時や退勤時に元気に礼儀正しく挨拶を行ってくれることで、職場の雰囲気が明るくなった事例や、他者を思いやる気持ちや人に優しく接するようになってコミュニケーションの活性化に繋がっている事例をご紹介しました。

最後に、「2020年は大きな契機となると思いますが、2020年以降にもレガシーを残す取組みとなるよう、障がい者の方が働きやすい社会の実現に向けて、企業の立場としてできることを少しずつでも継続的に続けていきたい。まずは、障がい者スポーツのどんな競技でも、会場に足を運んで、観て、感じて、考えることから、社員一人ひとりが、障がいの有る無しに関わらず、一所懸命頑張って努力している姿に共感し、お互いが認め合える会社・社会にしていきたい。」とお話ししました。

本イベントを主催した千葉市は、障がい者スポーツの普及・啓発活動を熱心におこなっています。翌24日は、当社の千葉支店長が千葉市長を訪問し、障がい者スポーツ等の支援に役立ててもらえるように、車いす1台と寄付金の贈呈も行いました。

AD Challenge Supportでは、当社の掲げる行動指針のひとつである “地域密着” を旗印に、地域と一体となって、全力で障がい者スポーツを応援していきたいと思います。

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