サポートしてくださる方々にいつかは恩返ししたい

 現在は毎日練習しています。1日でも休むと体が重くなったように感じてしまって。平日は2時間~2時間30分程、ランはもちろん、スイムも週2回取り入れて、2500m~3000m泳いでいます。長い距離を走る練習は土日を中心に行っています。今取り組んでいるのは、フォームの改造。疲れてくるとアゴが上がってしまったり、後傾になってしまうところがあるのですが、それを矯正するために体幹トレーニングをしたり、前傾を保てるように股関節の可動域を広げるようなエクササイズをしています。練習でのタイムも上がってきているので、フォームの修正がうまくいっている手応えを感じています。体のケアもしっかりしています。セルフマッサージは毎日行なっていますし、週に1度、ジムのトレーナーにマッサージしてもらったり、筋肉の張りが強くなれば鍼灸院に行きます。

 2015年4月に三井住友海上へ入社し、人事部で各種データの管理やメンテナンスなどの仕事を行ないながら、充実した環境の元で練習に打ち込ませていただいています。練習時間の確保、用具や遠征費などを援助してもらい、手厚いサポートを受けています。トライアスロンシリーズ横浜大会には、朝7時スタートというにもかかわらず、職場の方がたくさん応援にきてくださって!申し訳ないような気持ちにもなりましたが、苦しい時には皆さんの応援が本当に励みになりました。

 周りからいつもあたたかいサポートを受けて、今の自分があると感じています。トライアスロンの話をすぐに実現してくださった方などがいらっしゃる、代々木公園の伴走クラブの方々が中心となって、「チーム米岡聡」なるものも発足してくださいました。「チーム米岡聡」とは、僕の活動をサポートしてくださる有志の方々「米ちゃんサポーターズメンバー」が30人ぐらい集まり、今後のよりよい活動をご提案してくださる心強い応援団です。世界は今どういった情勢にあり、ほかの競技者はどういう力をつけているのかなどの情報を交換しながら、今後どういう練習をしたらいいか、どういう大会に出場したらいいのかなどを話し合ってくださいます。メンバーの中には整体師の方もいらして体をケアしてくださったり、速い伴走者の方を探してくださったり、ホームページを作ってくださったりと、あらゆる方面から僕の活動をサポートしてくれます。

 こうしたサポートをしてくださる方々にいつかは恩返ししたいと強く思っています。特に、一緒に戦ってくれる伴走者の方には、タイムを1秒でも縮め、世界で戦える選手になることで最大の恩返しをしたいと願っています。なかなか納得いく結果が出せずに歯がゆい思いをさせてしまっているかもしれませんが、いつかは自慢してもらえるような選手に成長できるよう頑張りたいです。
競技生活を始めて5年あまり。スランプから立ち直れた時は嬉しかったですし、初めて3時間を切れた時も嬉しかったです。2015年春の国際盲人マラソンかすみがうら大会で優勝した時も達成感を得ることができました。でも、こうして競技として続けている以上は、どうしても早く走りたいという目標が常にあります。苦しい時は「まだ走れる」とつぶやきながら、自分に打ち勝てるように頑張っています。皆さんの期待に応えられるよう精進していきますので、これからも応援をよろしくお願いします!