――あいおいニッセイ同和損保に所属する他のアスリートとの交流はありますか?

松本「入社してから2回ほどアスリート懇談会があり、他競技の障がい者スポーツの現状を知ることができました。僕自身、常に考えながら練習しているつもりでしたが、他の皆さんの話を聞いて、まだまだそれが足りていなかったと感じましたね。障がいのある分、相当な工夫をしながら練習に取り組んでいらっしゃるようです」

横山「私は水泳の小野智華子選手と同期で、新入社員研修も一緒でしたので、その時から仲良くさせていただいています。彼女の活躍を見て、とても刺激を受けました。あとはアスリート懇談会でお会いする程度ですが、第1回は皆さんの自己紹介やどういった競技をしているかといったお話を聞くことができ、改めて色々な障がい者スポーツがあることを知りました」

松本「僕はその懇談会の時に、車椅子ダンスの萬木信也さんとお話ししました。スポーツというよりも演技という要素が強いのかもしれませんが、初めて車椅子ダンスという競技があることを知りました。萬木さんもまた、なかなか車椅子ダンスをアピールする場がないと悩んでいましたが、先日、テレビで観ていたら、なんと萬木さんがパフォーマーとしてダンスをしている姿が映っているではありませんか! 『なんだ、こんないいところに出られるじゃないか!!』と羨ましく思いましたね。こうして演技されているのを観ると羨ましいなと思う反面、普段から相当な努力をしているのだろうという思いが込み上げて来て、ジンとしました。障がいは違いますが、目指すものは同じ。お互いに努力してさらに上を目指していければと思います」

松元「デフサッカーももっとたくさんの方に知っていただけるように、僕たちにできることをしていきたいと思います。ぜひ多くの方にデフサッカーを見てほしいと思いますが、なかなかそういうチャンスがないので、そういう機会から作っていければと思っています。また、障がい者スポーツ全体が、より認知度を上げられればいいなと思っています」

横山「現状は厳しいですが、私の夢は女子サッカーのプロ化です。会社を上げてジェフユナイテッドの試合を応援に来てくれるような企画もしてくださっていて、自分自身のモチベーションにもつながっています。感謝するだけではなく、プレーで結果を出して恩返ししたいです。これからも精いっぱい頑張ります!」