2014ジャパンパラ
ウィルチェアラグビー競技大会の応援へ!

2014年11月07日

2014年10月10日(金)~12日(日)にかけて(公財)日本障がい者スポーツ協会が主催する「2014ジャパンパラ ウィルチェアラグビー競技大会」が千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で開催されました。
当社は12日(日)に行われた「優勝決定戦」「エキシビジョンマッチ」の応援に参加し、本社・千葉本部の代理店や社員を中心に約270名が選手の皆さんにエールを送りました。

ウィルチェアラグビーって?

ウィルチェアラグビーとは、カナダで考案され、四肢に障がいのある選手が車椅子で競技する障がい者スポーツの一つです。
1チーム4名で競技し、男女の区別はなく、混合チームも存在します。障がいの程度に応じて0.5点から3.5点までの持ち点ごとに7段階のクラスに分けられており、持ち点の合計が8点を超えないようにチームを構成しなければなりません。

コートは、バスケットボールのコートを利用し、1ピリオド8分の4ピリオドで戦います。ボールはバレーボール球を参考に開発された専用球を使用し、このボールを2本のゴールポスト(パイロン)で区切られた敵陣のゴールラインまでパスやドリブル、膝の上に乗せるなどして運ぶことで得点となります。また、相手チームを攻撃する際には、車椅子でのタックルが認められてるため、車椅子同士がぶつかり合う激しいボディコンタクトが特長の一つとなっています。
使用する車椅子は、ディフェンスやオフェンスの役割に応じて、バンパーやウィングを付けた競技用車椅子が用いられます。

スピード感のある試合展開

ウィルチェアラグビーは今年から新たにジャパンパラ競技大会の種目に加わりました。日本代表は、2012年のロンドン大会において4位、そして今年行われた世界選手権でも4位とあと一歩でメダル獲得というところに位置しています。今回のジャパンパラ競技大会では世界ランキング2位で、ウィルチェアラグビー発祥の地でもあるカナダ代表を招き、試合が行われました。

実際に試合を観戦すると、車椅子ならではのスピードのある動き、車椅子同士がぶつかり合う激しいタックルの音等、臨場感溢れるスポーツでした。日本ウィルチェアラグビー連盟の方の解説があったため、1つ1つのファールやチームの戦略等を理解することができ、楽しく試合を観戦しました。

優勝決定戦では、日本代表チームの池崎大輔選手の得点力の高さに驚かされました。早いスピードでゴール前のポジションを取り、パスを受け、確実にゴールを決める姿を何度も見ることができました。

ゴールを決めようとする池崎選手
車椅子同士がぶつかり合う激しいボールの取り合い
車椅子同士がぶつかり合う激しいボールの取り合い
ゴールを決めようとする池崎選手

 

シーソーゲームを制したのは・・・

優勝決定戦では、点を取りつ取られつというシーソーゲーム状態が続きました。
終盤では若干、カナダ代表チームがリードしていたこともあり、日本代表チームに応援が集中してしまいました(「ニッポンコール」が起こるほど・・・)。
とはいえ、カナダ代表チームは完全なるアウェイの状態でも全く集中力を切らすことなく、最終的には56(カナダ)-54(日本)で競り勝ちました。

応援に参加した社員からは「想像以上の激しさに驚いた。ルールが分からなかったが、解説が非常に親しみやすかったので楽しく観戦することができた」「時間のコントロール(終了間際での相手の得点を鑑み、ゴールのタイミングを敢えてずらす)やゴール前のポジション取り等、戦術面でも楽しめた」との声が上がりました。

表彰式では、4名の選手が大会MVPとして選出され、日本代表チームからは池崎選手が選ばれました。また、当社の社員もメダルプレゼンターとして参加させていただき、選手の皆さんの健闘を讃えました。

大会MVPに選ばれた4選手
大会MVPに選ばれた4選手
表彰式の様子
表彰式の様子

 

体験会にも多数の社員が参加しました

表彰式後にはウィルチェアラグビーの体験会も行われました。
当社からも多数の社員やそのお子さんなどが体験会に参加し、実際に競技用の車椅子に乗ったり、タックルを体験しました。

また、選手の皆さん(もちろんハンデとして人数は少なめ!)との試合も開催されたのですが、全く歯が立たず・・・
いかに選手の皆さんが器用に車椅子を操り、プレーしているかを実感しました(翌日、体験会の参加者の多くは腕の筋肉痛と戦っていたようです)。

選手にタックルされた瞬間 (車椅子が浮き上がるほどの衝撃です)
選手にタックルされた瞬間
(車椅子が浮き上がるほどの衝撃です)
体験会での試合の様子
体験会での試合の様子

 

競技大会終了後には・・・

競技大会終了後には、会場の撤収作業にも参加しました。かなりハードな作業で大変でしたが、主催者側からも感謝のお言葉をいただき、有意義な時間となりました。

撤収作業の様子
撤収作業の様子

 

ぜひ競技大会の応援に

迫力満点なウィルチェアラグビーですが、「観客が少ない」ということが課題の1つにあります。
「障がい者スポーツ」には、実際に目にしないと感じることのできない迫力・面白さがあるはずです。
ぜひ、会場に足を運び、選手の皆さんを応援しましょう!

2014ジャパンパラ ウィルチェアラグビー競技大会のギャラリーはコチラ

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~応援ボランティア 参加者の声~

【競技大会】

  • ・想像とは違い、白熱した試合が続いたので楽しく応援することができた。また、スピード感やタックルの際の車椅子同士の激しいぶつかり合いに驚いた。ウィルチェアラグビー自体に好印象を持ち、より詳しく知りたくなった。
  • ・障がいの重い選手や女性選手が自分の持ち場での役割をしっかりとこなし、ポイントゲッターに十分な仕事をさせていることに感動した
  • ・選手同士が笑顔で楽しそうにプレーしていた点が印象に残った。体力的にかなりハードなスポーツだと思うが、最後まで疲れを見せないのは、「さすが代表選手」と思った
  • ・障がい者の方が自身の使える部分を鍛え上げ、健常者が束になっても敵わないまでに向上した修練に感服した
  • ・障がい者の方がネガティブに考えず、生きいきと、しかも不自由な体であることを感じさせない動きでウィルチェアラグビーをしていた事に感動した
  • ・力、技術の高さ(車椅子のターンの細かさ等)はさることながら、戦術・チームワークや個々の任務に基づく達成度等、健常者スポーツ以上に楽しめた。また、応援に参加したい
  • ・「僕らにとっては車椅子はとても便利な乗り物です」という話が印象的だった。障がい者の方への接し方などが変わってくると感じた

 

【体験会】

  • ・選手の皆さんの気さくな一面を見ることができて、親近感を感じられた
  • ・ウィルチェアラグビーの難しさや面白さを体験できたし、選手の方とも交流ができ、貴重な体験となった
  • ・選手の方と車椅子で衝突した際、地面から車椅子が浮き上がるほどの衝撃で、ウィルチェアラグビー特有の激しさというものに間近に触れることができた
  • ・競技用車椅子の操作が非常に難しかった。試合にも参加したが、車椅子を思うように動かすことができなかった
  • ・競技用車椅子は、手の力だけで前へ進んだり、方向転換をしたりするので、とても大変で翌日筋肉痛になった。選手の方の凄さがわかった
  • ・競技用車椅子の座る部分の狭さに驚いた。あの細さの車椅子で競技を行うことを考えると、鍛えられた上半身やバランス感覚などに長けていないと難しいと痛感した

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