第2回 アスリート研修会を開催!
~山口 一朗氏から学ぶ「対外発信の影響とマスコミ対応」~

2017年09月12日

2017年8月10日(木)、当社本社会議室にて「2017年度 第2回アスリート研修会」を開催しました。

今回は、毎日新聞社の山口 一朗氏を講師にお招きし、「対外発信の影響とマスコミ対応」をテーマにお話しいただきました。

講師プロフィール

山口 一朗(やまぐち いちろう) 

1965年 北海道生まれ
1990年 毎日新聞社入社。福井、伊賀、奈良、大阪、広島などで勤務
1996年 奈良支局勤務時に、障がい者のスポーツ取材を始める
1997~2000年 大阪本社運動部に所属。プロ野球・近鉄やサッカー・セレッソ大阪などを担当
2010年 毎日文化センター広島館長
2013年 岡山支局次長
2015年 社長室委員(10月から兼五輪・パラリンピック対策室委員)
2016年 オリンピック・パラリンピック委員会兼社長室

水泳指導員、全日本スキー連盟「クラウン・プライズ」、中級障がい者スポーツ指導員

 

大切なことは「素直に答える」「丁寧に応じる」

今回のテーマである「対外発信の影響とマスコミ対応」について、冒頭、山口氏は、「結論からいうと、実際にマスコミの取材を受けるときに最も大切なことは、『素直に答える』『丁寧に応じる』こと」と簡潔で的確なアドバイスをおくりました。

研修中の様子

その後、山口氏は5つのテーマ内容を軸にお話されました。

  • ①マスコミからみた取材、インタビューの視点

「マスコミから見た、インタビューの視点では、記者は何をどう聞くのか。取材の内容・目的・趣旨をしっかりと、捕えられること」

  • ②アスリートとして求められるインタビュー回答

「取材者の話をよく聞いて、目的・趣旨を理解すること」

  • ③失敗から学ぶ~陥りやすいミス解答と言動がマイナス影響に働いた事例~

「自分の発した言葉に責任をもって、記者の思い込みに気を付けること」

  • ④ウェブやSNSによる発信の注意点

「読者がいることを常に頭にいれて間違った情報を発信していないか、投稿する前に再確認することが大切。SNSの発信が炎上するケースもある(それは大きなマイナス)。うまく使えば、自分や競技をアピールできる手段となるので考えて発信すること」

  • ⑤印象の良い受け答えと言い回し

山口氏の提案により、実際に選手同士が取材をする側・される側となって、インタビューの練習をおこないました。山口氏にアドバイスを頂きながら、良かった点や悪かった点を選手同士で意見交換をしました。

「あくまでも「素直に答える」「丁寧に応じる」ことが大切です」と締めくくりました。

楽しい研修でした!

参加した選手からのコメントです。

●松元 卓巳(デフサッカー/福岡支店)

「代表選手として、会社を背負っている選手としての発言の重みを改めて再認識しました。
当たり前のことですが、「丁寧に応じる・素直に答える」これが大事だと。特別なことはなく、ごく当たり前のことをしっかりとやることが一番大事だと実感しました。また、違うことははっきりと否定する勇気も必要なことだと思いました。誤解を招くような発言・情報が少ないとあたかも本人がしていたかのように記事を作ることもある。ということを伺い、このことは選手とってはマイナスにしかならないので自分自身で守らないといけないと感じました」

●蓑茂 裕樹(デフバスケ/大阪自動車営業第二部 第一課)

「これからは記者側の取材の内容や目的、趣旨をしっかりととらえ、それに応じて丁寧に応じ、素直に答えられるようにします。また、そうすることによってアスリートとしても監督やコーチ、仲間たちの言っている内容や要求などの理解力も高まるのではないかと思います。何事も意識ひとつで話の捉え方がいい意味でも悪い意味でも変わっていのだと深く考えられた研修でした」

●前田 一成(水泳/宮崎支店)

「今回学んだ、アスリートによる対外発信を今後活かせる場面があると思うので、言動に気を付けたいと思いました」

AD Challenge Supportでは、今後も「アスリート研修会」を通して、選手一人ひとりを全力でサポートし応援していきます。

インタビュー練習の様子
真剣です!

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