静岡AD倶楽部「感謝の集い」にて
水泳金メダリストの河合純一氏の講演を開催!

2015年03月04日

静岡AD倶楽部①2015年2月17日(火)にグランディエール ブケトーカイ(静岡県静岡市)にて開催された「静岡AD倶楽部 感謝の集い」にて水泳金メダリストの河合純一氏の講演会を開催しました。

今回の「感謝の集い」は、地元企業の皆さまを始め、当社のお取引先企業の皆さまなど約110名の方にご参加いただき、第一部の講演会と第二部の企業交流会「企業と福祉をつなぐ交流会」の二部構成で行われました。
第一部の講演会では、日本銀行静岡支店の服部守親支店長による「静岡県の金融経済情勢と今後の労働人口の課題」をテーマとした基調講演が開催されました。服部支店長は静岡県の人口が減少していることを問題点としてあげ、対応策として静岡県への移住促進や少子化対策等を提言されました。
また、記念講演では河合純一氏の講演のほか、静岡県の障がい者雇用問題に取り組むNPO法人オールしずおかベストコミュニティの鈴木良夫氏、静岡市麻機遊水地における医療・福祉を通した障がい者の職業訓練や自立支援の場を創出する取組み等を行っている巴川流域麻機遊水地自然再生協議会の清水光弘氏の講演も開催されました。

「感謝の集い」とは地域AD倶楽部(各地域で情報提供・企業交流・地域貢献の3つを柱として活動する)が主催する地域の皆さまへの情報提供および地元企業の皆さま同士の交流会を兼ねたイベントです。

出来ないことを数えるのではなく、どうすれば出来るかを考えればいい 

河合氏の講演は「視覚障がいを持った自分がどのように時刻を確認していると思うか」という問い掛けから始まりました。河合氏は話します。「目が見えなくとも、携帯電話の読み上げ機能、点字を活用できる電子手帳、そして人に聞くことができれば時刻は分かる。障がいを持っているからと言って出来ないことを数え続けるのではなく、どうすれば出来るかを考えればいい。

河合氏が両目の視力を失い、水泳を始めたときのこと。目が見えない状態で泳ぐと、コースラインが見えないのでまっすぐ泳げないし、プールの壁が見えないのでぶつかってしまいます。そこで河合氏はまっすぐ泳ぐためにコースロープを手で触りながら泳ぐこと、壁にぶつかるのならストローク数で泳いだ距離を把握することを実践し、自由に泳ぐことができるようになったそうです。

 河合氏は障がいの有無や性別、国籍等を問わないアクセシビリティの向上を目的としたアクセシビリティ協議会に参加されています。日本で生活している障がい者は770万人にも昇り、発達障害の方も含めると1,000万人程度となるそうです。河合氏は「全国民のたった1割のためにアクセシビリティの向上に取組むのかという声もある。しかし、障がい者だけでなく、高齢者やケガをしている方やバギーを使用している母親なども困っていることは同じ。すべての人々に通じるアクセシビリティは大切だと思う」と呼び掛けました。

アクセシビリティとは…高齢者や障がい者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いを言う。

夢を持ち続けることの大切さ 

静岡AD倶楽部②河合氏は、スポーツと企業は通じるものがあると言います。例えばスポーツにおける目標や夢は企業におけるビジョン、目標や夢に到達するまでのプロセスは企業がPDCAを回していくことと同一です。スポーツにおける目標や夢を叶えるためのノウハウはビジネススキルにも生かせるはずですが、生かし方が分からないというのが現状です。
河合氏は「夢を叶えるためには、目標や夢を持ち続けることだ。目標や夢を毎日、目にする場所に書き出した方がいい。そして必ず目標達成までの期限を決めることが大切だ。期限がないと人は動けない」と話されました。続けて「夢を持つことのできない人は今の自分の状況を客観視できていないのだと思う。『これは好き』『これは嫌い』というレベルでもよいので自分の状況を明確にした方がよい」とアドバイスされました。

自分が幸せかを決めるのは自分 

講演の終盤で河合氏は「メダルを獲得した際に知人に『今が人生でいちばん、幸せな瞬間だね』と言われた。その4年後、再びメダルを獲得すると同じように『今が人生でいちばん、幸せな瞬間だね』と言われた。そのとき、人から言われる『幸せだね』は『幸せそうに見えるね』ということに気付いた。障がいを持っていると可哀そうだと思われる場合もある。しかし、幸せかどうかを決めるのは自分だ。障がいの有無に関わらず、今、自分が幸せだと思えることが何より重要だと思う。そして、障がいの有無や性別、国籍等に関わらず、お互いを輝かせて生かし合えるという意味での共生社会を実現できればよい」と話されました。

当社の社会貢献活動をご紹介!

今回の静岡AD倶楽部「感謝の集い」では、社会貢献活動紹介ブースが設置されました。
当社が損害保険業界唯一の協賛企業として取り組んでいるベルマーク運動や環境保護につながる「eco保険証券・Web約款」とともに障がい者スポーツ写真のパネルを展示しました。
ご自宅などで収集したベルマークを持参されているお客さまや、さまざまな障がい者スポーツを興味深げにご覧になっているお客さまなど、多くの方に当社の社会貢献活動について理解を深めていただけるよい機会となりました。
静岡AD倶楽部②静岡AD倶楽部③

 

 

 

 

 

 

 

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