2018年4月23日(火)~2018年5月6日(日)、韓国 昌原市で「第4回アジア・太平洋ろう者サッカー選手権大会」が開催されました。
本大会は、2020年のデフサッカーワールドカップのアジア予選大会となっており、松元卓巳選手(福岡支店)が、日本代表として出場しました。
ワールドカップ出場権獲得!
本大会には、9か国が参加し2グループに分かれ予選リーグが行われました。
松元選手は、今回、正ゴールキーパーとして代表に選出。
日本代表は、植松新監督の方針で、選手の自主性を高めるためチームキャプテンをおかずにゲームキャプテンを試合で指名する形となりました。
〇初戦 ウズベキスタン戦
松元選手は、ゲームキャプテンとして出場。
初戦ということで動きも硬かったのですが、2‐0で勝利。
日本チームは、幸先のいいスタートを切ることが出来ました。
〇2戦目 韓国戦
日本のみイエローカードが6枚も出るという偏ったジャッジに苦戦しながらも前半2-0で折り返します。しかし、後半早々、松元選手は、接触プレーで負傷(帰国後の検査で左肋骨にヒビと、左胸部内出血)
不可解なPKを2回も取られ、1本はなんとかセーブしたものの、追加点を取られ2-2で引き分けとなりました。
〇3戦目 マレーシア戦
この試合に勝利しなければグループ突破が出来ない日本。
大きなプレッシャーのある中、前半1-1を折り返しました。日本は後半に怒涛の攻撃を繰り返しますが、決定力不足もあり中々ゴールが奪えません。選手交代など全員で最後まで戦い、後半アディショナルタイムにゴールが決まり、予選首位突破が決定しました。
〇準決勝 タイ戦
日本にとってタイは、今まで一度も勝ったことがないという相性の悪い相手。
「試合を重ねるにつれて、チーム力も上がってきていることを全員が実感していたので勝てる自信はあった」と松元選手。結果、攻撃陣も爆発、松元選手もPKをセーブするなど6-1で大勝しました。
祝日ということもあり、日本からたくさんの応援がきていました。
〇決勝戦 韓国戦
植松監督より「松元で始まり松元で終わる」と、ゲームキャプテンを務めることになった松元選手。
今大会初の大雨が降る中のゲームと予選の不可解なジャッジもあり苦戦が予想されました。日本チームは、「ジャッジではなく、それ以上に力の差を見せてやろう!」と一致団結。
前半、松元選手のロングキックから先制ゴールが生まれ1-0で折り返します。
後半、韓国にセットプレーからチャンスを度々作られ2失点してしまいます。同点に追いつかれた後、日本がゴールが決めましたが、不可解なゴール取消もあり、結果、1-2で敗戦。準優勝となりました。
大会後、松元選手のコメントです。
「前回デフリンピックで悔しい思いをしたので、もう二度としたくないという想いでこのアジア大会までトレーニングを積んできました。デフリンピックの際は、セカンドのゴールキーパーでしたが、今回「背番号1」を奪還し、全試合出場しました。
ゲームキャプテンも任せて頂きやっと一歩進めた大会でした。しかし、最終結果としては準優勝。完全なアウェーということは過去の経験からわかっていたことで、それを覆せず準優勝に終わってしまったのは実力が足りなかったからです。幸い、ワールドカップ出場権は獲得できました。来年は、デフリンピックのアジア予選。2年後にはワールドカップがあります。もう一度、自分自身と向き合い自分に厳しくトレーニングをしていきます。そして、もう一度背番号【1】を背負い、次は必ずアジアチャンピオンになります。
メッセージや現地にまで応援に来てくださった職場の皆さまには感謝しきれません。皆さまの応援が1試合1試合のパワーになりました。今回、良い報告が出来ずに申し訳ありません。来年は、一番いい色のメダルをお見せできるように日々精進してまいります」
AD Challenge Supportでは、今後もチャレンジし続ける松元選手を全力でサポートしていきます!