2015年5月22日（金）～24日（日）の3日間、（公財）日本障がい者スポーツ協会が主催する「2015ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会」が、千葉ポートアリーナ（千葉県千葉市）で開催されました。
ジャパンパラ競技大会は、国内最高峰の競技大会で、国際的に活躍できる選手の強化・育成を目的として、国内トップクラスの選手や海外チームが参加して開催されます。ウィルチェアーラグビーとしては、第2回目の大会となる今回は、日本、イギリス、ニュージーランド、デンマークの4か国から代表チームが参加し、3日間に亘る総当たり戦が行われました。
最終日の24日（日）に行われた「3位決定戦」「優勝決定戦」に、当社本社・千葉支店を中心とする社員約160名が、昨年に引き続き、応援に駆け付けました。
ウィルチェアラグビーって？
ウィルチェアーラグビーは、車いす（ウィルチェアー）同士のぶつかり合いが許された唯一のパラリンピック競技です。
1チーム最大12名で編成され、コート上には各チーム4名が出場し競います。チームは男女混成です。障がいの程度によって、各選手に持ち点（0.5点～3.5点）が設定されていて、コート上の4名の合計点を8点以内で編成します。このため、障がいの軽い選手だけでなく、重い選手にも出場の機会が生まれます。
1試合は、8分間のピリオドを4回行い、ピリオド間にはインターバルが入ります。ラグビーとは異なり前方へのパスが認められています。また、コートはバスケットボールと同じ広さです。
ダイナミックなプレーと細やかな頭脳戦に大興奮！
強烈なタックルの音が会場に響き渡り、観客がどよめく。そして、数々の頭脳プレーに引き込まれ、目が離せなくなる。
2015ジャパンパラも、そんな大興奮の試合展開となりました。
試合中は、実況・解説のアナウンスがあり、試合運びやルールなどを分かりやすく説明してくれました。選手が見事なチェアワークでゴールを決めたり、車いす同士の激しいタックルが起こるたびに、明快なアナウンスとともに、会場をより一層盛り上げていました。
まずは、3位決定戦！ニュージーランド VS デンマーク.。
試合後半から大接戦の末、デンマークが勝利。
3位は逃してしまったものの、ニュージーランド女性選手の男性選手に劣らぬ迫力のあるプレーが印象的でした。
そして、いよいよ迎えた優勝決定戦！日本 VS イギリス。
現在、世界ランキング4位の日本。対するイギリスは5位と好ゲームが期待される中、日本チームが序盤から試合をリード。
日本代表選手はそれぞれのポジションで活躍し、終始安定した試合運びでイギリスに57‐43と大差をつけて、優勝を果たしました。
応援に参加した社員からは、「 ゲーム性が高く、面白い。視覚的にも躍動感があり、見応えがある。」との声や「また次の大会も観に行きたい！」との声が上がりました。
大人気の体験会！
お昼休みには、昨年も好評だった「ウィルチェアーラグビー体験会」が開かれ、選手も参加して、子供から大人までウィルーチェアラグビーの模擬試合を体験しました。「体験会」の順番待ちには、長蛇の列ができるほどの大盛況でした。
実際に競技用の車いすに乗り、グローブを着けると、最初はやや緊張気味の参加者も、明るく親しみやすい選手の方々のサポートで次第に笑顔になり、皆さん楽しんでいました。
大会終了後には・・・
大会終了後の片付けボランティアには、当社からも約20名の社員が参加しました。試合中、床にウィルチェアーのゴムの跡がつくため、床には特殊なシートを張るのですが、そのシートを撤去し、1枚1枚拭き掃除を行うのが作業の内容です。（シートについたゴムの跡が競技の激しさを物語っていました・・・）重労働でしたが、参加した社員からは、「少しでも頑張っている選手の皆さんの役に立つことができるのであれば嬉しい」という声や「ボランティアの数が不足していると感じるため今後も参加したい」との声もあり、有意義な一日でした。
当社のウィルチェアーラグビー選手を紹介します！
小川 仁士（ひとし）さんは、現在、当社（あんしん24）に勤務しながらウィルチェアーラグビー選手として活動しています。
埼玉のウィルチェアーラグビー・チーム「BLITZ」に所属。日本代表チームの強化育成選手にも選抜されています。
小川さんは、2015年1月に入社し、この5月から、当社が積極的に推進している「障がい者スポーツ選手」嘱託社員※に社員区分を変更しています。
小川さんは、高校生のとき、モトクロスの事故で脊椎を損傷。病院でのリハビリ中に、ウィルチェアーラグビー日本代表の島川慎一選手に出会い、ウィルチェアーラグビーを始めました。
この6月で21歳になったばかり、競技を始めて2年目で強化育成選手に選抜されるなど、将来有望な選手です。5月24日のジャパンパラの応援には、自分で車を運転してくるなどの行動派。「今後練習を積んでジャパンパラに出場し、社員の皆さんに応援していただけるよう頑張ります！」と爽やかに話す姿が印象的でした。小川さんの今後の活躍にご期待ください！！
※当社 障がい者スポーツ選手採用に関するニュースリリースはコチラ
ぜひ、大会の応援に・・・
2015年10月25日（日）～11月2日(月）には、リオ大会への切符をかけた「アジア・オセアニア選手権」が同会場 千葉ポートアリーナで開催されます。日本代表の応援とともに、迫力のプレーを体感しましょう！！
2015ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会フォトギャラリーはコチラ
～応援参加者の声～
・初めて参加しましたが、予想外に楽しく拝見できました。車いすをぶつけ合うタックルの迫力に加え、ブロックや時間の
使い方の頭脳戦が面白かったです。
・ゲーム性が高く、面白い。視覚的にも躍動感があり、見応えがある。行く前に思っていたよりも楽しめる競技でした。
・車いすとはいえタックルあり、攻撃の激しさあり、試合終了まで興奮状態でした。ぜひ秋の試合も観に行きたいと思いま
した。日本代表の選手と写真を撮ることができました。優しく応対してくださってますます大ファンになってしまいまし
た。
・娘を連れて応援に行きましたが、ぶつかり合う迫力に圧倒されました。
・今回2回目の参加です。解説付きで非常にわかりやすかったです。チーム戦略というのか、点をとるのに一人ひとりが役割
をもって活躍しているところがとてもいいです。
・2回目の観戦でしたが、前回より盛り上がっていたように感じます。千葉県出身の方がご紹介された時の大歓声が印象に残
りました。
