2019年7月5日(金)、郡山公会堂(福島県郡山市)にて「ユニバーサルマナーセミナー&障がい者スポーツアスリート講演会」が開催され、窪野一輝氏(元パラ水泳日本代表/人事部)が講演を行いました。
当日は約100名が参加し、第1部に株式会社ミライロによるユニバーサルマナーセミナー、第2部に障がい者スポーツアスリート講演会が行われました。
パラ水泳からの学び
窪野氏は「人との出会い~パラ水泳からの学び~」と題して、「障がい者になったときの気持ち」、「水泳との出会い」、「水泳や多くの人と出会により学んだこと」などについて話しました。
14歳の時にレーベル病と診断され最初に思ったことは、「進路どうしよう。将来何ができるのか」。
進路相談で盲学校という選択があることを知り、地元静岡ではなく東京の盲学校へ進学した理由を「東京への憧れもあり、また視覚障がい者でも一人で生きていくための技術を身に付けることが必要がだったから」と当時を振り返りました。
その後、盲学校の先輩の誘いでパラ水泳の道へ。
卒業後、日本大学で健常者と泳ぐ中で「様々な姿勢で水泳に関わる人を見て、水泳の世界が広がった」と語りました。
また、アジアパラ競技大会出場の際は「自分はたくさんの人に支えられて競技をしていると実感した」と語り、その時のコーチからの「自分に自信の持てる仕事を選ばなきゃいけない」という言葉がきかっけで、卒業後、盲学校の鍼灸科に進学。
現在のマッサージルームでの勤務の様子もお話ししました。
最後に、「できないことは頑張ってもできない。だから、できることをきちんとやるということを今まで実践してきました。皆さんが障がい者へ接するときも、何かお手伝いしますかなど話し掛けることは誰もができることなので、まずは話し掛けることから始めてください」と呼びかけました。
講演後は多くの方にご質問やお声掛けをいただきました。
参加者からの感想です。
「今回参加し、色々なお話を聞き、新たな気づきがありました。ありがとうございました」
「出来ることからきちんとやるということを大切にしたいです。とても勉強になりました」
「お話を伺い、今まで当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないということに気づかされ、考え方が変わりました」
「実体験に基づいた話が聞けて参考になりました」
AD Challenge Supportでは、今後も「共生社会の実現」に向け、選手とともに全国で講演・体験会を行っていきます。