川内優輝選手が「大阪国際女子マラソン」を
ペースメーカーとしてアシスト!侑子選手が出場!

2021年02月19日

2021年1月31日(日)、『第40回大阪国際女子マラソン』がヤンマースタジアム長居(大阪市)で開催されました。当社所属の川内優輝選手がペースメーカーとして、一般エントリーで川内侑子選手が出場しました。 今大会は、新型コロナ感染症対策により、無観客で実施。コースも従来の大阪市内を走るコースから長居公園の周回コース(14周と5分の4)~ヤンマースタジアム長居(ゴール)というコースに変更()されました。 国際陸連(ワールドアスレティック)公認

川内優輝選手 ペースメーカーとして大会新記録をアシスト!

川内優輝選手 日本記録更新のため全力アシスト!

女子マラソンでは女子選手がペースメーカーを務めるのが一般的ですが、今大会では、日本記録更新が期待されたことから日本陸連および主催者から川内選手に白羽の矢が立ちました。

川内選手は、「超えろ。チームJAPAN」の一員として、女子日本記録である1キロ3分18秒ペースで刻み、選手をリードしました。

後半に入り、トップを走る一山選手が遅れはじめたためペースを変更しながら、言葉を投げ続けていました。「いけるよ!」「ペースアップ無理か?」「しばらく3分20秒ペースでいく」「今のラップは3分○秒」など、一山選手を常に鼓舞しながら走っていました。
残念ながら日本記録更新はなりませんでしたが、川内選手らのペースメイクにより後半に少し持ち直し、大会新記録を更新する2時間21分11秒でのゴールとなりました。

競技場に入り外側コースからひっそりゴール

川内選手は、ペースメーカーを引き受けてから当日まで公園などのコースを使い、1キロ3分18秒で走る感覚を日々練習の中で身体に覚えさせる練習を積み上げてきました。当日は、タイムチェック用の腕時計を両腕に着用し、片方ではラップタイムを、片方では自身のトータルタイムを確認しながら一山選手がペースダウンするまで3分18秒を正確に刻み、ペースメーカーとしての責任を果たしました。

一般的に、ペースメーカーは20㎞ないしは30㎞までという場合がほとんどですが、川内選手は最後の最後までリードして、ゴールまで走り切りました。 ゴールの長居競技場に入ると、川内選手は一山選手からすっと離れ、できるだけテレビに映らないよう配慮し、トラックの外側から目立たないようフィニッシュラインを超えました。 ペースメーカーとして完走した今回の記録は日本陸連の公認とされ、川内選手のフルマラソン記録がまた一つ加わりました。

〇川内優輝選手コメント

ペースメーカーを務めた選手とともに・・・

「昨年10月にペースメーカーのオファーをいただいた時は、正直、驚きました。東京オリンピック女子内定選手をリードして日本記録更新を目指したい、チームジャパンに力を貸してほしいとのことでしたので、ペースメーカーをお受けしました。 当日は、女子マラソンの日本記録更新をリードするため、1km 3分18秒ペースを刻む走りを意識しました。途中、厳しい場面もありましたが、一山選手が粘ってくれて、最後はペースを戻してくるような走りをしてくれました。日本記録には届きませんでしたが、大会記録を更新できてよかったと思います。 ペースメーカーは初めての経験で、いつもとは異なる緊張がありましたが、選手が頑張ってくれたのでいいレースメイクができたと思います。とても意義のある経験をさせていただきました」

川内侑子選手 苦しい中、粘り切ったゴール

粘りの走りをみせた侑子選手

川内侑子選手は、今シーズン2回目のフルマラソンでした。 今大会では、前半は招待選手の一角に付いていましたが、中盤から徐々にラップタイムが落ち、後半に入ると、古傷の腰痛が出始めさらに遅れ始めました。徐々に呼吸が荒くなりながらも失速しない粘りのある走りをみせてくれました。競技場に入ると、先にゴールしていた優輝選手からも激励の声があり、2時間40分22秒、16位でゴールしました。 直後は目標としていた2時間30分台に届かず、悔しい表情を見せていました。

〇川内侑子選手コメント

「応援していただきありがとうございました。2時間40分を切れなかったことは本当に悔しいです。それでも、一昨年、実業団のデンソー退社後で最もよいタイムだったこと、最後まで大失速せずに粘れたことの2点が練習の成果として表れたのでよかったと思います。必要な練習もわかってきたので、次に向けてまた頑張ります」

 AD Challenge Supportでは、今後も、チャレンジするアスリートを全力でサポートしていきます!

関連記事