デフサッカー・松元卓巳選手が
「上智大学との連携講座」にゲスト講師として登壇!

2021年06月10日
講義の様子

202161日(火)、当社と上智大学との連携講座「パラアスリートと考える障がい者スポーツと共生社会」にて、当社所属アスリート、デフサッカーの松元卓巳選手(福岡支店)がゲスト講師を務めました。

当社と上智大学は、2018年に包括連携協定を締結して以来、2020年には「多文化共生社会研究所」を設立し、パラスポーツを通じて共生社会の研究を深め、理解促進、人材育成につなげるという理念のもと協働を続けています。

 

「音のない世界で伝わるもの~デフサッカーを通して~」

松元選手は「音のない世界で伝わるもの~デフサッカーを通して~」と題し、デフリンピックの歴史や、デフサッカーとの出会い、聴覚障がいについて、質問やクイズ形式を交えて授業を行いました。松元選手は、自身のこれまでの聴覚障がいとの向き合い方を振り返り、「子どもの頃から『ことばの教室』で話す練習を重ね、サポートしてくれた両親のおかげで話すことにも慣れた。またサッカーをすることで友人が増え、社交性・積極性が身に付いた。サッカーで海外留学にも挑戦し、さらにコミュニケーション能力が向上した。」と、困難もあったが恵まれた環境にも感謝し、挑戦することの大切さを伝えました。

松元選手 講義の様子
クイズに答える学生の様子

 

 

手話であいさつ

聴覚障がい者にとって、コロナ禍でマスクが当たり前となった世界では、会話の際に口の形を見て読み取ること(口話)が難しい分、筆談や手話でのコミュニケーション方法が大切であることを伝え、手話での簡単な挨拶を紹介、学生の皆さんも積極的に参加する様子が見られました。

手話を練習する学生の皆さん

 

受講生へのメッセージ

松元卓巳選手

障がいは個性であり、悪いことではない。日本人もいれば外国人もいるようにそれぞれの個性である。ただできないこともあるので、ぜひその時は手を差し伸べてほしい。当事者がコンプレックスに感じることなく、堂々と発信していき、そして周囲の人たちは理解をして、家族や友人にも伝えていくことが大事で、障がいのイメージを向上させるために、今後皆さんからも様々な意見を出してくれると嬉しい。そして現状に満足せず、様々なことに挑戦してほしい。」

 

★松元選手プロフィール
福岡県出身。先天性難聴をもつ。小学校3年生からサッカーを始め、17歳の時にデフサッカーと出逢う。2006年に日本代表に選出され、ゲームキャプテンを務める。福岡県社会人リーグ一部『光陽クラブ』、ろう者チーム『福岡FCケルベロス』に所属。
2021年 第49回福岡市長杯 優勝
2019年 第53回全国ろう者体育大会 準優勝
2019年 第55回九州社会人サッカー選手権 福岡大会 優勝

 

※上智大学では、2021年度の授業について、オンデマンドを中心に実施されています。今回の授業は、400名教室で実施し、大学の指導に沿った感染防止対策を行った上で対面授業を実施しています。

 

AD Challenge Supportでは、今後もパラスポーツを通じた共生社会・心のバリアフリー教育に努めてまいります。

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