2021年12月18日(土)、上智大学にて開催された学生団体Inter-Fair主催の福祉イベント「DOOR」に、車いすバスケットボールの秋田啓選手(中部損害サービス第三部)と、デフサッカーの松元卓巳選手(福岡支店)が参加しました!
イベントに先立ち、秋田選手は上智大学ソフィアオリンピック・パラリンピックプロジェクトGo Beyondの学生よりインタビューを受けました。
秋田選手は車いすバスケを始めたきっかけや、日本と海外のバリアフリーの違いについて、またパラスポーツや車いすバスケの普及についてもお話ししました。最後に学生に向けて、「興味を持っても、1 歩踏み出さないと絶対にできない。私も車いすバスケを始めるという 1 歩が東京パラリンピックの銀メダルまでつながりました。楽しそうだと思ったことや、興味が持てたこと、今、夢があれば夢に向かっていろんなチャレンジをして欲しいなと思います。そして何より楽しく挑戦してほしいです。」とメッセージを送りました。
詳しいインタビュー内容については、上智大学ソフィアオリンピック・パラリンピックプロジェクトHPにて掲載しています。→(こちら)
福祉イベント「DOOR」~手話の時間~
福祉イベント「DOOR」には、中学生から大学生までの約30名が参加し、秋田選手・松元選手を含めたゲストとの交流を楽しみました。
まずはグループに分かれ自己紹介をした後、手話を使って挨拶や簡単な会話を学びました。
ボッチャ体験
パラスポーツの時間では、ボッチャを体験しました。各チーム総当たり戦では、どのチームも作戦を立てながら協力し合い、良い投球があるたび大盛り上がりとなりました。秋田選手と松元選手も大活躍しチームを支えました。
講演会
ボッチャ体験会の後は、ゲストによる講演が行われました。
松元選手は「音のない世界で伝わるもの~デフサッカーを通して~」と題し、デフサッカーやデフリンピックについて話しました。また、聴覚障がいについて、「補聴器や人工内耳を着けている人でもすべて聞き取れる訳ではありません。同時に話されたり、後ろから話しかけられた際、また緊急時に即座に情報が分からなくて困ることがあります。」と説明した上で、「聴覚障がい者でも人それぞれ聞こえ方が違うように、皆さんも年齢や性別、国籍が違い、それぞれ役割があって意味があるものです。すべての人が自分らしく、自分がしたいことができる社会になってほしいと思います。」と伝えました。
秋田選手は車いすバスケットボールの魅力や普及活動について話し、「東京パラリンピックでは銀メダルを獲得できたこともあり、多くの人に車いすバスケを知ってもらうきっかけになったと思います。今年は全国の自治体や小学校で講演会・体験会の依頼も増え、実際に車いすバスケを体験してもらう機会が増えたことをとても嬉しく思います。」と話しました。また、日常生活で困っていることを聞かれた際は、「実は困っていることはないです。確かに車いすを使っていると不便はあるかもしれませんが、私はほとんど自分で対応できます。もちろん人によっては困っていることはあると思います。しかし私の場合は、(物理的な)バリアがあったとしても、工夫をして改善していけると思っています。」と、障がいを持っている全ての人が困っているわけではなく、固定観念に捉われない大切さも伝えました。
講演後も個別の質問に答えたり、記念撮影を行うなど、参加者の皆さまとの楽しい交流の場となりました。
AD Challenge Supportでは、今後もアスリートとともにスポーツを通じた共生社会・心のバリアフリー教育に努めていきます。