パラ卓球・加藤耕也選手が日野市立三沢中学校にて
講演・体験授業!~東京都「夢☆未来プロジェクト」~

2022年03月07日

2022年1月28日(金)、パラ卓球の加藤耕也選手(神奈川損害サービス部)が、日野市立三沢中学校にて講演・体験授業を行いました。

加藤選手

本授業は、東京都令和3年度オリンピック・パラリンピック推進事業「夢☆未来プロジェクト※」の一環で実施されたものです。
※トップアスリートを招き、幼児・児童・生徒と交流することでスポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり、困難を克服する意欲を養うことを狙いとして、実施している教育支援プログラムです。

講演は、2学年の生徒245名に向けて行われました。

加藤選手より卓球を始めた経緯や中高時代の部活動や現在の練習環境、自身の障がいについてお話ししました。
「東京パラリンピック最終予選で自力で出場権を勝ち取ったことが大きな自信につながりました。東京パラリンピックに出場したことで、パラ卓球のクラス11(知的障がい)についてもたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。ほかの障がいに比べると知的障は目に見えにくいですが、一人ひとりの個性だということを、こうして皆さんとお話しすることで共有したいと思っています」

会場の様子

その後、生徒からの一問一答のトークディスカッション形式で進められました。
たくさんの質問があり「苦手なことの克服法を教えてください」という問いに「私自身、苦手なことが多くて考えすぎて思い詰めてしまうタイプ。苦手なことを受け入れることも大事ですが、受け入れすぎてしまうと進まなくなってしまう。得意なことを苦手なこと以上に膨らませていくようにしています」お伝えしました。

 

 

加藤選手 講演の様子

最後に「今後の目標」を聞かれると「来年のアジアパラ大会、3年後のパリ大会出場はもちろん目指します。東京パラリンピック出場が大きな目標だったので、1つの目標は叶えられたことで、パラ卓球、知的障がいについてもこうして発信できる機会をいただけるようになったので、コミュニケーション力も高めていきたいと思っています」と締めくくりました。

講演中、自分の思いを一生懸命伝えようとする姿に、加藤選手の思いをくみ取ろうと熱心に耳を傾ける生徒の皆さんの姿が印象的でした。

 

模範演技と体験
講演後は、加藤選手と卓球部のエースの生徒さんで模範演技として打ち合いました。
模範演技中には、卓球部のメンバーや経験者の生徒さんより技術的な質問もありお答えしました。

卓球部エースの生徒さんとデモンストレーション
卓球のテクニックについて質問に答える加藤選手

模範演技の後は2クラスずつ2回に分けて体験授業が行われました。
6台の卓球台を加藤選手が回り、生徒の皆さんとラリーを行いました。未経験者にはアドバイスをするなど、競技を通じて生徒の皆さんと交流しました。
最後に行われたコップ的当てゲームでは、加藤選手が模範演技で連続で的に当てると、会場から歓声が上がりました。

ラリー体験の様子
的当てデモンストレーションの様子

最後に、生徒代表のお礼の言葉があり、大きな拍手で締めくくられました。

AD Challenge Supportでは、今後も選手とともに、「共生社会」「心のバリアフリー」教育に努めてまいります。

三沢中学校 石川晴一校長先生とともに

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