川内優輝選手が「ボストンマラソン2022」に出場!

2022年05月06日
ボストンマラソン2022 大会の様子

2022年4月18日(月)、川内優輝選手が「第126回ボストンマラソン2022」に出場しました。
本大会は、ワールドアスレチックスプラチナレベルのマラソン大会であり、ワールドマラソンメジャーズの1つとして注目度の高い大会です。川内選手は2018年に優勝しており、川内選手の競技人生の中でも最も思い入れの深い大会となっています。

大会の結果をお知らせします。

結果:2時間12分55秒 20位

 

日本コミュニティの皆さまからの熱い応援! 

川内選手 沿道では日本コミュニティの皆さまの熱い応援!

本大会では、在ボストン日本国総領事館の「ボストンー東京 直行便就航10周年記念企画」として、川内選手からは、事前にメッセージ動画をお送りしており、当日、日本コミュニティの皆さまから川内選手をはじめ日本人選手に向けて熱い応援がありました!

詳細:在ボストン日本国総領事館HP

ボストンマラソンで日本人選手を応援しよう! ボストン-東京 直行便就航10周年記念

ボストンマラソンで日本人選手を応援しました! ボストン-東京 直行便就航10周年記念

 

★川内選手コメント

「ボストンでの自分自身の最高タイムを2分30秒位縮めましたが、ハイペースになったため、前回の17位を下回る過去最低順位でした。昨年同様にCJアルバートソン選手がスタートから飛ばしたので前半からハイペースでした。入りの1kmは下りとはいえ、私の位置で2分47。CJ選手に集団が追いついて、ペースが落ち着くと、再びCJ選手が仕掛ける展開でした。

序盤からペース変化が激しいレースでしたが、私はリオ五輪マラソンアメリカ代表のWard選手をマークすれば間違いないと思っていました。そのため、8km付近までに先頭集団と分離した10人位の第2集団につきました。アメリカの選手を中心とした約10人の第2集団に入ったことで、レース展開に関係なく、その日の自分の100%を目指す「TEAM U.S.Aの走り方」を今日は勉強することができました。

 

沿道で日の丸を持って応援する少年

ハーフ地点は64分26秒で通過。サブ10も狙えるペースです。近づいたり、離れたりする先頭集団と違って、第2集団は淡々とみんな走り、給水も取ったら手際よく避けたり、まわし飲みをしていました。

 

しかし、25km付近のWellesleyの長い下りでFauble選手が一気に加速すると仲良くずっと一緒に走ってきた集団が分裂。Fauble選手が独走、私を含む5人の選手が追走しました。ここまでは私も冷静に自分の実力と周囲の選手を見渡しながら、良い走りができていました。しかし、長い坂を下りきってから始まる4つの登りの最初の長い登りで脚に力が入らずに失速。3人に突き放されて、2人になってしまいました。

 

心臓破りの丘の頂上までは2人で抜きつ抜かれつ走っていましたが、頂上からの下りで加速すると単独走になりました。4つの登り坂での大失速で前と離れすぎていた上に、腿の張りでハイペースで下れなくなっていたことで前との差が縮まりませんでした。そのため、ラスト7km以上ずっと単独走になり、下り基調のコースでも腿に力が入らない影響もあり、ペースを上げられませんでした。

 

最後の約800mの直線ではゴールタイムが見えており、「せめて12分台ではゴールしたい」と何とか悪いなりに粘った結果、2時間13分を5秒だけ切ることができました。昨年はCJ選手が飛ばしても、みんな追わずにスローペースで進み、35km付近からの勝負でした。しかし、今年はCJ選手が飛ばすと、トップアフリカ勢はみんな追いかけていきました。そう考えると、来年以降もアメリカのCJ選手は出場すると思いますので、牽制によるスローペースのボストンマラソンは考えにくいと思います。

 

レース後に海外選手と健闘を称えあう川内選手

そう考えると、来年以降のボストンも、CJ選手が飛ばし、トップアフリカ勢が追う激しいペース変化の先頭集団に付き合う、または、ボストンにかけているU.S.A選手達が形成する第2集団で安定したペースを刻み、心臓破りの丘を含む4つの坂をしっかり登り、下りで加速するの2択となりそうです。

 

どちらの選択肢を取るにせよ、国内のペースメーカー付きのフラットなエリートレースのための基礎スピード向上だけでは対応することは厳しそうです。坂道耐性を再構築しなければ、途中で腿が耐えきれなくなって、得意な下りも下れなくなります。そのためにも昨秋のトレイルでの転倒による大怪我以降は避けてきたトレイルや、林道の練習もまた増やしていこうと思います。

 

今回はフィニッシュ後に両方のハムがつり、内臀筋がつり、大腿四頭筋もつるようか酷い腿の状態でゴールしました。トレイルや林道の練習だけでなく、市民マラソン中止により、「難コースを速いペースで走る練習の不足」も響いたかもしれません。久々の難コースだった3月の飛鳥ハーフで終盤脚にきてしまったのも、それを示唆していたかもしれません。

 

川内夫妻と在ボストン日本国総領事館 領事 鈴木鉄三 様 (右)

最後に、今日は25kmまでは腿以外(呼吸等)は余裕があったので、ボストンマラソンの名物ともいえる沿道の物凄い応援を楽しめました。Wellesleyでの女子大生達による「KISS ME」の看板もよく見えました。2018年は暴風雨、2019年は早々に呼吸が苦しくなって失速していたので、今回が初めて「本当のボストンマラソン」を体感できた気がしました。来年のBostonMarathonまでにもっと強くなりたいです。

 

今回のボストンマラソンは沿道応援の自粛要請や市民マラソンの中止が続く日本と違って、もの凄い応援と絶叫と音楽がランナーを激励し、支えてくれました。沿道には日本人や日系人の応援も多く、少なくとも10箇所以上で日の丸を見かけ、力をもらいました。また、ボストンマラソンの沿道の方々からも「YUKI !」「川内さん!」と何度も声をかけてもらい、沢山の元気をもらいました。応援ありがとうございました。」

 

AD Challenge Supportでは、今後も川内優輝選手のチャレンジを全力でサポートしていきます。

関連記事