2022年6月6日(月)、当社と上智大学との連携講座「パラアスリートと考える障がい者スポーツと共生社会」にて、当社所属アスリート、車いすバスケットボールの柳本あまね選手(近畿損害サービス第一部)がゲスト講師を務めました。
当社と上智大学は、2018年に包括連携協定を締結して以来、2020年には「多文化共生社会研究所」を設立し、パラスポーツを通じて共生社会の研究を深め、理解促進、人材育成につなげるという理念のもと協働を続けています。
今回の講義は、「パラスポーツ×SDGs」をテーマに、講演と学生の皆さまからの質疑応答形式で進められました。
講演では、自身が車いす生活となった経緯や苦しかったこと、競技や日本代表としての経験についてお話ししました。
「皆さんにも夢や目標があると思います。目標を達成するために色々大変なことあるかもしれません。私も障がいや友人関係のつらかったこと等を乗り越えられたのは、絶対にこの目標を達成する、私はこうなりたいという目標があったからです。皆さんも目標が叶うと信じて頑張ってください。私も国際大会の金メダルを目指して頑張ります!」
講演後は、たくさんの質問をいただきました。一部をご紹介します。
Q.車いすバスケットを始めてから意識や価値観が変わったことはありますか?
A.私自身の障がいについてマイナスなイメージが多かったけれど、競技を始めてから、明るく前向きなプレイヤーとの出会いがたくさんありました。そこで、ハンデがあるから悲しく生きていかなければならないわけではないということに気づきました。
Q.柳本選手が感じるパラスポーツの可能性とは?
A.まず1つは、パラスポーツは障がいがある人もない人も楽しめるということです。
そして、パラスポーツの選手は、病気やけがなどを乗り越えて、さらに選手として強くなるために乗り越えてきている前向きな要素がたくさんあることだと思います。
Q.車いすバスケットをもっと広めるために私たちができることは?
- A.たくさん試合に観に来ていただいて、発信してください!
Q.特別視や差別的なことをされたことはありますか?
A.差別的なことはたくさんありました。車いすだからという理由で無視されたり、体育の授業では、みんなと同じようにできないからハンデを付けられたりしたことは、正直嬉しくなかったです。
Q.講演や体験会を通して伝えたいことは?
A.純粋に皆さんに車いすバスケやパラスポーツのことを知ってファンになって、もしくは、プレイヤーになっていただけたらと思っています。もう一つは、私自身、ネイルや焼肉が好き、野球やK-POPが好きだったりと皆さんとあまり変わらない。ただ、車いすに乗っているというだけ。ただし、講演でもお話しした通り、トイレや駐車場などで困ることはあるということは知ってほしいけれど、皆さんと同じなんだということを伝えたいと思っています。
最後は、講義当日、アジア予選大会から帰国直後だったこともあり、世界選手権出場権獲得について大きな拍手とともにエールをいただきました。
AD Challenge Supportでは、今後もパラスポーツを通じた共生社会・心のバリアフリー教育に努めてまいります。