2022年7月1日(金)、車いすバスケットボールの柳本あまね選手(近畿損害サービス第一部)が、佐賀県立牛津高等学校を訪問し、インタビュー形式の講演・体験授業を行いました。
当社は、佐賀県と2018年6月に、地方創生に係る包括連携協定を締結し、交通安全や災害対策等の事業連携を図って います。 本事業は、SAGA2024国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会や、SSP(SAGAスポーツピラミッド構想※)の推進等に向けた“佐賀県全力サポート宣言” の一環で、佐賀県庁主催事業として実施されました。
※SSP(SAGAスポーツピラミッド構想)
佐賀県では、スポーツを「する」「育てる」「観る」「支える」といった多様な楽しみ方ができるスポーツ文化の裾野を県民みんなで広めるとともに、トップアスリート育成を目指す「SAGAスポーツピラミッド構想(SSP構想)」に取り組んでいます。
2018年9月に「人材育成」「就職支援」「練習環境の充実」を重点とした『基本方針』を策定し、佐賀から世界に挑戦する佐賀ゆかりのトップアスリートの育成を通じて、スポーツ文化の裾野を拡大し、次世代のトップアスリートの育成の好循環の確立を目指す佐賀県独自の取り組みです。
まずは挑戦!スポーツで可能性の道をひらく
インタビュー形式の講演は、対面・オンラインのハイブリットで行われました。
Q.東京2020パラリンピックは柳本選手にとってどんなものでしたか?
A.日本代表になりたいという気持ちをもって練習をしてきて、まだまだ続きますがその集大成として力を発揮したいと思っていました。パラリンピックを経験して感じたことは、言葉で表せないほどの興奮と感動です。今までで一番興奮しましたし、準備にも時間がかかりましたし、けど忘れられない楽しい大会でした。
Q.車いすバスケとの出会いは何ですか?
A.2歳の時に病気で車いすに乗るようになったのですが、小さい時から活発な子だったので、小学校1年生のころから車いすミニ駅伝をしていて、走ることが好きでした。小学校4年生の頃にハイスクールミュージカルを見て、主人公がバスケをしている姿を見てかっこいい、やってみたいと思いました。今所属している女子チーム「カクテル」の見学に行き、興味をもって始めたのがきっかけです。
Q.パラリンピックで印象的だったことは何ですか?
- 2試合目のイギリス戦です。イギリスは私が2014年に日本代表に入って以降、1回くらいしか勝てていない相手でしたが、その相手に勝てたことが嬉しくて、あの時の喜びは今でも忘れられないです。
Q.高校生にメッセージをお願いします。
- 私には目標があります。ぜひ皆さんにも目標に向かって努力を惜しまないでください。目標に向かって頑張ってきたことは自分に返ってくるので、夢や目標が必ずかなうと信じて、私も頑張るので皆さんも頑張ってください!
生徒の皆さんがメモを取りながら熱心に聞いている様子が印象的でした。
車いすバスケットボール体験!
体験授業では、まず、柳本選手とシドニーパラリンピック銀メダリストの八島京子さんも参加し、障がい者スポーツ協会インストラクターとのデモマッチを披露しました。
次に生徒対柳本選手の「こおり鬼」という鬼ごっこゲーム。
制限時間内に柳本選手がすべての生徒にタッチ。生徒さんは、柳本選手から逃げようと一生懸命かつ楽しそうに車いす操作をしていました。
生徒が「こおり鬼」ゲームで競技用車いすの取扱いに慣れた後、シュート体験、リレーを行いました。
体験最後は、生徒代表10名(牛津ドリームス)と柳本選手、八島選手、インストラクター(柳本ドリームス)3名によるエキシビションマッチ。
プレーする選手・生徒、応援している生徒も熱が入り、大いに盛り上がりました。
佐賀県職員の皆さんが、90名以上の生徒をしっかり切り回して、体験会は非常に効率良くテンポも良い内容で運営され、多くの生徒さんが充実感のある笑顔で、明るく有意義な体験会となりました。
最後に柳本選手は、「講演でもお話ししたように皆さんも夢や目標に向かって頑張ってください!私も頑張ります!」と呼びかけました。
AD Challenge Supportでは、今後も全国で「心のバリアフリー」「共生社会」の理解教育に努めてまいります。