「茨城AD倶楽部」にて
障がい者スポーツの魅力を発信!

2016年03月28日

2016年3月10日(木)、茨城県開発公社ビル会議室(茨城県水戸市)において茨城AD倶楽部「感謝の集い」が開催されました。

今回の「感謝の集い」は、パラサイクリングの藤田 征樹選手の講演が行われ、代理店の皆さまを中心に約50名の方が参加されました。
また、会場には当社の障がい者スポーツ支援についての取組みを紹介するパネルを設置したほか、当社が協賛している「ジャパンパラ競技大会」の映像を放映しました。

     ※ 「感謝の集い」とは地域AD倶楽部(各地域で情報提供・企業交流・地域貢献の3つを柱として活動する)が主催する地域の皆さまへの情報提供および

        地元企業の皆さま同士の交流会を兼ねたイベントです。

受付
受付の様子
取組み紹介
当社の障がい者スポーツ支援の取組みについてご紹介しました。

講師プロフィール

藤田 征樹(ふじた まさき) パラサイクリング選手

1985年1月17日、北海道生まれ。茨城県で育つ。
東海大学トライアスロン部時代、交通事故に遭い、両下肢下腿を切断。
事故から2年後に義足でトライアスロン大会に出場し、見事完走を果たす。
その後、パラサイクリングを知り、力試しのつもりで日本障害者自転車競技大会(ロードレース)に出場したことがきっかけで、本格的に自転車競技を始める。

《主な戦績》
2008年北京パラリンピックでトラックレース2種目、ロードレースで3つのメダルを獲得
2012年ロンドンパラリンピック(男子個人C3タイムトライアル)で銅メダルを獲得
2015年UCIパラロード世界選手権(スイス)ロードレース(男子C3)で優勝
2015年UCIパラロードワールドカップ第2戦(ドイツ)ロードタイムトライアル(男子C3) 2位
2015年UCIパラロード世界選手権(スイス)3㎞個人追抜き(男子C3) 2位

目標に向かって~世界の舞台で疾走する不屈のアスリート~

藤田選手
講演中の藤田選手

藤田選手の講演は、「目標に向かって」と題し、パラサイクリングの魅力やこれまでの競技人生、今後の目標とともに皆さまに伝えたいメッセージをお話しされました。

藤田選手は、大学2年生の時にトライアスロンを始め、大会に挑戦しようと考えていた矢先、交通事故で両足切断を余儀なくされました。その時に医師から言われた「今の義足は進歩している。義足を着けたら歩けるようになるだろう。」との言葉に、「歩けるようになるなら走れるようにもなるだろう。自転車にも乗れるようになるのではないか。」と前向き考え、2つの目標を立てました。
「成人式に自力歩行で参加する。」「トライアスロンに復帰する。」
2年後、2006年に日本学生トライアスロン選手権関東予選大会で見事完走し、目標を達成しました。

2007年からナショナルチームに所属。
数々の国際大会で好成績を残し、2009年UCIトラック世界選手権大会で優勝、2015年にはUCIパラロード世界選手権(スイス)ロードレース(男子C3)でも優勝し2度目の世界王者となりました。

チャンピオンのチャンピオンになっていこう!

普段は、茨城県内でエンジニアとしてフルタイムで勤務しながら強化活動を行っている藤田選手。

ナショナルチームでの活動に触れ、「チームが成功するために、チームの進む方向を一致させ、正しいプロセスを踏み、全員が献身しています。そのなかで選手の役割は、目標を明確にし、主体性を持って献身すること。いかに周りの人たちを動かさざる得ない気持ちにさせられるかが重要です。」と話されました。

また、ルートヴィヒ・グッドマン博士の言葉「失ったものを数えるな。残されたものを最大限生かせ。」という言葉に触れ、「健常者も障がい者も同じ人間だから自分の持つ潜在能力は変わらない。自分の成し遂げたいことに対し、能力を最大限活用し挑戦していくことは、全ての人に共通しているのではないかと思います。」と話されました。
そして、普段から心がけている言葉として「誠意専心」(「一意専心」から藤田選手が考えた造語)、好きな言葉は「執念を持って、着々と。淡々と。」を挙げ、今後の目標として、チームスタッフからの「世界チャンピオンとして大会に出場するということは誰にでもできることではない。チャンピオンのチャンピオンになっていこう。」との言葉に、「皆さんにワクワクしてもらい、目標達成できるよう取り組んでいきたいです。ぜひご注目ください。」と話されました。

講演を聞かれた皆さまからは、「藤田選手のソフトな語り口と謙虚な人柄に惹かれ、前向きな生き方に感動しました。」「藤田選手に敬意を感じました。今後も応援しています。」との声が寄せられました。

講演中
講演中の様子
写真撮影
講演後、来場者の皆さまと記念撮影

 

 

 

地元の皆さまとともに盛り上げていきたい!

茨城県では、2019年に「いきいき茨城ゆめ国体2019(茨城国体)・全国障がい者スポーツ大会」が開催されます。

藤田選手は、「建物等の環境面のバリアフリーとともに、障がい者のある方と付き合う気持ちのバリアフリーを考えることが必要になっていくのではないでしょうか。また、選手の育成や審判等のスタッフが足りないことも今後の課題です。地元の皆さまと一緒に盛り上げていきたいと思っています。」とお話しされました。

「AD Challenge Support」では、今後も当社の行動指針のひとつである「地域密着」のさらなる実現に向け、社員一丸となって全国で障がい者スポーツを応援していきたいと思っています。

集合写真
茨城AD倶楽部スタッフとともに。

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