松本弘選手・松元卓巳選手が
「夢・未来」プロジェクトで講演・体験授業をおこないました!

2017年02月15日

東京都教育委員会が主催する「夢・未来」プロジェクト※1において、当社社員 松本 弘選手(広報部/デフサッカー)、松元 卓巳選手(福岡第二支社/デフサッカー)が、「自分にチャレンジ」プログラム※2で講演・体験授業をおこないました。

(左から)松元 卓巳選手、松本 弘選手

※1 東京2020大会の開催を踏まえ、幼児・児童・生徒がオリンピアン・パラリンピアン等との直接交流により、オリンピック・パラリンピックの理念や価値を理解し、スポーツへの関心を高め、夢に向かって努力したり困難を克服したりする意欲の向上、障がい者スポーツや障がい者への理解促進、世界の多様性を受け入れる豊かな国際感覚の醸成等を目的とし実施している。

※2 パラリンピアンを学校に派遣し、パラリンピック競技等障がい者スポーツへの興味・関心の向上や、障がいのある人への理解を深めることをねらいとして、特別講演や障がい者スポーツの体験教室等を実施している。

両選手は、1月18日(水)に港区立南山小学校、19日(木)に中央区立泰明小学校の2校に派遣されました。

夢を持つことの大切さ~デフリンピック~

港区立南山小学校 講演中の様子

まず、体育館に集まった全校児童に大きな拍手で迎えられ、「夢を持つことの大切さ~デフリンピック~」と題された講演が始まりました。

冒頭、松本選手が「二人とも“まつもと”なので、今日は私を1号、卓巳選手を2号と呼んでください!」と紹介し、松元選手がリフティングを披露。児童の皆さんからの親しみを込めた歓声と拍手のなか和やかなムードで始まり、自己紹介とサッカーを始めたきっかけや、小学生の頃の夢をお話ししました。

講演の中で聴覚障がいについて触れ、コミュニケーションの方法や手話に関するクイズを行いました。両校とも、積極的に発言する児童が多く、選手たちも楽しんで交流していました。

 

講演の最後に、夢を持つことの大切さについてお話ししました。

中央区立泰明小学校 講演中の様子

松本選手は、「子供の頃、耳が聞こえないことでいじめられたこともある。でも、サッカーを始めて、夢中になり、仲間ができて、楽しく過ごすことができた。子供の頃の“プロサッカー選手になる”という夢は叶わなかったけれど、デフサッカー選手の日本代表としてデフリンピックやデフワールドカップに出場できたことは誇りに思っている。夢を持ち続けて、何があっても諦めないで頑張ってほしい」と語り、

続いて松元選手は、「自分の大事している言葉に“己に勝て”という言葉があります。自分だけ、なんで聞こえないんだろうと思った時期もある。そこで、腐ってしまったら負け。誰かと比較することはない。自分に負けないで、夢に向かって努力することが大切。みんな、一緒に頑張ろう!」と熱く語りました。

講演後、質問コーナーでは、たくさんの質問があり、児童を代表してお礼の言葉がありました。

質問コーナーの様子
クイズコーナーの様子

円陣を組み、心を一つに!

サッカー体験の様子

体験授業では、手話を交えて「よろしくお願いします」の挨拶から始まりました。

準備運動のあと、ジェスチャーゲームやゴールキーパー松元選手とのPK対決、選手対児童のミニゲームや両選手によるデモンストレーションがおこなわれました。

ミニゲームには、横山 亜依選手(広報部/女子サッカー)が助っ人として参戦。ゲーム開始時には、両選手と一緒に手話で挨拶しました。

児童も選手も全力で走り、得点が決まるとハイタッチ。白熱のゲームがおこなわれました。

両選手のPK対決のデモンストレーションでは、「1号頑張れ!」や「2号!2号!」という歓声が校庭に響き渡っていました。

 

最後は、児童・先生方と選手が円陣を組み、松本選手の「夢に向かって頑張るぞ!」の声に「おーー!!」という児童の元気な掛け声で体験授業を終了しました。

円陣で心が一つに!

終了後、両選手からのコメントです。

  • 選手2人VS児童 松本選手 真剣な戦いにこんな場面も

    ●松本選手

「二日間とても貴重な体験をさせていただきありがとうございました。私自身、学生時代はろう学校で過ごしてきたので、伝え方の違い等で不安もありました。担当者からアドバイスをいただきながら、無事、講演ができたことに感謝しております。
また、デフサッカーというスポーツをやってきたおかげで、たくさんの児童や関係者の皆さまにお会いできたことを嬉しく思っています。

僕たちは『円陣』を、“縁があるからこの場所でこの仲間といる”という意味で『縁陣』ということがあります。
最後には小学生のみなさんと『縁陣』が組み、心を一つにできた素晴らしい日でした。ありがとうございました」

  • 松元選手 ゴールを決めハイタッチ!

    ●松元選手

「今回のプロジェクトは、有名なスポーツ選手が多く講演をされていたので大きなプレッシャーがありました。短い時間で、1年生から6年生までに伝えられるか。また、話だけになるのではなく、子供達に楽しんで興味を持ってもらいながら講演ができるか。不安と緊張で当日を迎えました。
校長先生やスタッフの方々から“よかったよ!”というお声や、何よりも子供達と触れ合った時に、“楽しかった!”“頑張ってください!”と言われた時は、本当に嬉しかったです。自分たちとって貴重な経験となり、子供達からたくさんのエネルギーをもらえました!
夏にトルコで開催されるデフリンピック代表メンバーに入り、そして結果をだして、また児童の皆さんに良い報告が出来ればと思っています。これからもデフサッカー日本代表への応援をよろしくお願いいたします」

 

今回、「夢・未来」プロジェクトを通して、選手もまた、自ら考え発信する貴重な経験となり、成長につながったと感じました。

AD Challenge Supportでは、今後も選手の活躍を応援するとともに、様々な形で障がい者スポーツの魅力を発信していきたいと思っています。

横山選手も参戦 手話で「よろしくお願いします」
松元選手と児童のPK対決の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松本選手 給食交流では児童からの質問に真剣に答えていました
松元選手 児童からの質問に笑顔で答えていました

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