車椅子バスケットボールのインチョン2014アジアパラ競技大会日本代表として活躍された石川丈則選手に、今までのこと、車椅子バスケットボールとの出会い、これからのことなど障がい者スポーツにかける熱い想いを聞きました!

Profile 石川丈則
いしかわ・たけのり/1975年9月11日生まれ、39才。’01年より車椅子バスケットボールチームのパラ神奈川SCに所属。’13年日本選手権大会第3位。ベスト5に選出されインチョン2014アジアパラ競技大会日本代表入りを果たす。’12年より車椅子ソフトボールの日本代表選手としても活躍。妻、長男(4歳)、長女(2歳)の4人家族。

幼い頃からスポーツが大好き。野球やドッチボール、なんでも楽しんだ!

 僕は先天性の障がいですので、生まれた時から障がいを持っていました。でも、物心ついた時からスポーツが大好き。とくに野球の阪神タイガースの大ファンでした。だから毎日のように健常者の友達とキャッチボールをしたり、試合をしたりしていました。どうやって野球をしていたかって? 昔から移動するときはスケボーだったんです。スケボーの上に足を組んであぐらをかいて、手で押してこぐ。野球もスケボーに乗って動いてボールをさばいていました。だからなんでもやりましたよ。ドッチボールなんかも友達と“ガチ”で当てっこしていましたから(笑)。

 でも、その時はまったく興味がなくて。そのまますっかり忘れていました。それから数か月ぐらい経った時に、たまたま練習場所の近くを通りかかって、ちらっと覗いてみたんです。そうしたら何やら面白そうな雰囲気で練習をしていて! すぐにその場で体験させてもらって、チームに入れてもらうことにしたんです。

 そんな僕が車椅子バスケットボールに出会えたのも、友達が結んでくれた縁でした。健常者の友達が、『何か一緒に楽しめるスポーツはないかな』と考えてくれて、チェアスキーに挑戦してみたんです。最初は道具をレンタルしていたのですが、何度か滑っているうちにはまってしまい、そのうち『自分のチェアスキーを作ろう!』と考えまして。それで業者さんに頼みにいったところ、その業者さんが車椅子バスケのチームに入っていて『今度見に来てみないか』と誘ってくださったんです。