
2022年10月6日(木)、当社と連携協定を締結している国立大学法人宮崎大学との共催でパネルディスカッションとランニング交流会イベント「百戦錬磨のプロランナー川内優輝選手宮崎大学へ来る」を開催しました。
主催:国立大学法人宮崎大学・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
後援:宮崎県教育委員会 協力:宮崎県わけもん防災ネットワーク
パネルディスカッション
『川内優輝選手と競技生活の現在(いま)と未来を語る』

<テーマ>「川内優輝選手と競技生活の現在(いま)と未来を語る」
<パネラー>
川内 優輝氏(あいおいニッセイ、陸上長距離)
前田 一成氏(あいおいニッセイ同和損保宮崎支店、パラ競泳S10クラス、下肢障害)
中川 もえさん(宮崎大学医学部看護学科1年、パラ陸上短距離T47クラス、上肢障がい)
原田 エミリー槙さん(宮崎南高校2年、陸上短距離)
勝冶 奈央さん(宮崎大学農学部獣医学科3年、陸上短距離)
松本 真和さん(宮崎大学農学部獣医学科3年、陸上長距離)
<ファシリテータ―>
宇土昌志 準教授(宮崎大学教育学部保健体育講座、体育心理学)
パネルディスカッションは、川内選手の他、社会人パラアスリート代表として、パラ水泳の前田一成選手(宮崎支店)も登壇。高校生・大学生のアスリートとともに意見を交わしました。
会場には約100名の皆さまに来場いただき、熱い意見交換に熱心に耳を傾けておられました。

ディスカッションの一部をご紹介します。
勝冶さん「大学に入ってから他の競技にも挑戦しましたが、やっぱり陸上が好きだなと思い、再び始めました。以前の記録に戻らず悩んでいます。2021年に8年ぶりに自己ベストを更新したと聞いたのですが、8年更新されなかった間のモチベーションの保ち方は?」
川内選手「記録が伸びない時期は苦しいと思いますが、どうしたらもっと楽しく競技ができるかを考える。楽しくするために大事なことは、自分の好きなことに結びつける。私の場合は、好きな旅行とレースが練習ということで遠征という形で続けてきた。また、それまでの常識にとらわれず、環境を変えることによって打破することができたので、今までの常識にとらわれず今の自分に何が良いかを考えることが大事です」
原田さん「今年の怪我をして、仲間と一緒に練習できず、リハビリなど一人で練習することが増えてきました。怪我をしたときにどのようにしてきましたか?」
前田選手「一人の練習はきついと思います。レースで自分が活躍しているところや自己ベストを達成した時を想像したり、ワクワクするようなことを考えながらやっています。本当に練習がきついときは、自分自身を活躍している活躍ているイメージで自分自身を実況しながら泳いでいます」
川内選手「一人の練習は苦しいと思うので、仲間が見える場所などで練習するなど。どうしても一人の練習は苦しいので、集中して短時間で終わらせます」
松本さん「スポーツを続けている意味は?」

川内選手「単純に楽しいから走っている。0.1秒でも過去の記録を超えられたら、自分の知らない世界が見えることになる。自分自身の限界を超えていくことが好きだから続けている。目標はほかの人と一緒でなくてもよい。逆に人と同じ目標にだと苦しくなると思います。」
前田選手「誰しもが上位大会を目指す必要はなく、好きだからやっている。それだけでもスポーツをやる意味はあると思っています」
<会場からの質問>
Q.40歳近くなってマラソンを始めました。年齢のせいか、最近記録が伸びなくなってきました。モチベーションが上がらないのですが、川内選手は、今以上に記録が伸びなくなったら、どのようにモチベーションを保っていきますか?50代60代のイメージは?
川内選手「記録が伸びなくなってきたら、マスターズの年代別の記録を狙っていきたい。あの40台、50代早いぞ!と言われるようになりたい。ボストンマラソン優勝者は、50年後に招待されるので、81歳にボストンマラソンを完走するのが目標です。」
最後に川内選手から「私は楽しく競技を続けていますが、高校時代は怪我に苦し死んだことをきっかけに、今までの練習方法等見直すきっかけとなったので、怪我したことも無駄ではなかった。今年けがをしたときは、試合キャンセルし温泉療養に専念しました。過去の経験、今までやったこと壁にぶち当たったときは、今までの常識を覆したことをやってみることをお勧めしますし、今日のこの時間が皆さんの壁を乗り越えるきっかけになればと思います。楽しい時間をありがとうございました。」
〇パネルディスカッションで印象に残ったお話
「壁にぶち当たった場合は常識と違う事をやってみる」
「小学5年からつけている練習日誌を参考にし、何がダメで何がよかったを検証し、練習方法を考えている」
「競技においては、まず楽しむことが大事、これがなしでは長続きしない」
「行動を起こす時は想定される結果を数パターン思い浮かべ後悔しない選択なのかを重要視している」

ランニング交流会
パネルディスカッションの後は、ランニング交流会を行いました。
参加者からの質問を受けながら、楽しく一緒に汗を流しました。
ランニングの後は、川内選手よりサイン入りTシャツとかわうち君カレーをプレゼントしました!



〇宮崎支店長コメント
「当社の社会貢献、CSRに関する取り組みの一環ととして本イベントを開催しました。
本取組みを通じ、参加したアスリートの方の川内選手の一言、一言に感銘するする姿、またそれに聞き入っている一般参加者の感動している姿がとても印象に残りました。今後もこのような活動を続けていきたいと思います」

