Profile 横山亜依よこやま・あい 1993年6月4日生まれ、兵庫県出身。筑波大学卒業、’16年あいおいニッセイ同和損保入社、広報部勤務。ジェフユナイテッド市原・女子レディース所属。2015年ユニバーシアード銅メダル獲得。趣味は「寝ること!」。

――同じサッカーアスリートとして、改めてサッカーの魅力を教えてください。

松本「サッカーは11人でプレーするチームスポーツ。仲間と一丸となってゴールを狙えるところが一番の魅力だと思います。僕はサッカーをするようになってから友達ができて毎日が楽しくなりました。サッカーは僕の人生を変えてくれたスポーツです」

松元「僕も弘さんと同じで1人ではできず、11人でプレーするところが好きです。小さい時からずっとサッカーをしていましたから、地元だけではなく、全国に仲間やライバルがいっぱいいて、僕にとってもサッカーは大きな存在です」

横山「私はジャイアントキリング――、つまり“下剋上”を起こせるところが、サッカーの醍醐味と感じています。格上のチームと対戦する時には常に『倒してやる!』という気持ちを持って挑んでいます。基本的にプラス思考なのだと思います(笑)
私はフォワードポジションなので、ボランチの弘さんと違って使う側ではなくて使われる側。相手の裏を抜け出すようなプレーや、スペースがあればドリブルで突破するようなプレーが得意です。でも、使う側にも強い憧れがあるのですよ! 生まれ変わったら使われる側をやってみたいですね」

松本「僕も昔はフォワードをやっていて使われる側でしたが、確かに使う側の方が面白いですよ!」

横山「一度やってみたいなぁ…。でも、冷静に分析すると、やっぱり自分は使われる側かな(笑)。フォワードはゴールを決める喜びがあるのが特権ですね」

――現在、あいおいニッセイ同和損保に勤務しながら競技を続けていますが、環境はいかがですか。

松元「ご縁があってこの会社で働くことができ光栄です。日の丸を背負ってデフサッカーをするように、アスリート社員としてジャージに入っている社名を背負ってプレーすることに責任と誇りを感じています。それは常に意識を高く持ってプレーするプラス材料になっています。日本代表チームでメダルを獲得することが一番の恩返しになると思っています」

松本「早めに会社を出てトレーニングに行く時、いつも社員の方が『頑張ってね!』『いってらっしゃい』と声をかけてくれます。この言葉を聞くと責任感がぐっと高まり、自分のためだけでなく、会社のためにも頑張らなくてはという気持ちになります。こうした場所に自分が身を置けるのは本当に幸せ。日ごろから感謝の気持ちを持ってサッカーに取り組んでいます」

松元「亜依さんたちの女子サッカーは代表チームのなでしこがワールドカップで優勝するなどしており、知名度も高いですが、デフサッカーはたった3%と言われていてほとんど知られていません。しかも知っているという人は聾者ばかりという状況なので、せっかくこうして入社することが出来たので、まずは、あいおいニッセイ同和損保の社員の皆さんにデフサッカーの存在を知ってもらい、興味を持ってもらい、そこから少しずつ広げていくことができればと思っています。当社の支店は全国にたくさんありますからね。自分たちから発信して全国の社員に少しずつ広めていきたいです。他のアスリート社員の活躍もモチベーションアップにつながっています」

松本「デフサッカーはまだまだ環境が整っていなくて、代表の遠征や合宿も自費でやっているのが実情です。そういったことも含めて、僕たちが発信し広げることで、さらに環境が改善できたらと願っています」