デフサッカー&なでしこの4選手が
小学校で講演・体験授業をおこないました!

2017年12月25日

2017年11月30日(水)、市川市立宮田小学校(千葉県市川市)において、当社所属のアスリート4選手が講師となり体験授業を実施しました。これは、オリンピック・パラリンピック経済界協議会(事務局:経団連)を通じて、市川市と連携して実現に至ったもので、障がい者のサッカー、健常者のサッカーを通じて「心のバリアフリー」を子どもたちに理解してもらうことを狙いとしています。

(右から)松本選手・松元選手・横山選手・成宮選手

<講師:当社所属アスリート>

・松本 弘(広報部/デフサッカー日本代表)

・松元 卓巳(福岡支店/デフサッカー日本代表)

・横山 亜依(広報部/ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

・成宮 唯(千葉支店/ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

あきらめないで努力することの大切さ

まず、講堂にて5・6年生の児童約120名に向けて講演会が行われました。

最後は無音の拍手で・・・

4人は、それぞれの置かれている環境や、これまでに苦労したこと、現在の夢などを語り、「夢を持つことのすばらしさ」「あきらめないで努力することの大切さ」を伝えました。

また講演後には、児童からたくさんの質問がありました。「感謝している人はだれですか」との質問には、4人全員が「普段お世話になっているすべての人、現在の環境。とりわけ両親に感謝しています」と回答しました。それを聞いた児童は、両親に感謝することの大切さを感じてくれたのではないでしょうか。

最後は、講演の中で学んだ手話を活かし、“無音”の拍手で締めくくられました。

笑顔あふれる体験授業

体験授業の様子

体験授業では、サッカーにおいて大切な“コミュニケーション”をテーマに、6年生2クラスを対象として、サッカーの楽しさを伝えました。

3時間目の6年1組の授業は校庭で行われ、大人たちが寒さに凍える中、児童は半そで半ズボンで元気いっぱいに走り回りました。

デフサッカー特有の“音のない指示”でグループを作るメニューでは、児童はコミュニケーションの大切さを感じていたようです。

最後には、担任の先生を含めたアスリートチームvs6年1組全員のゲームが行われ、人数の多さを活かした6年1組が4-2で勝利しました。

4時間目の6年2組の授業は、降り始めた雨の影響で、講堂で行われました。そのため、最後のゲームの代わりに、“読唇術”を取り入れたドリブルリレーが行われました。お題が「なでしこJAPAN」だったのに対し、最後の人に伝わるころには「お弁当」に変わっていたりと、児童は“読唇術”に悪戦苦闘していました。

体験授業の後、アスリート4人は、6年生と一緒に給食を食べました。児童から熱烈な歓迎を受け、普段よりずっと近くにいるアスリートを前に、目を輝かせながら給食を楽しむ児童の姿が印象的でした。

松元選手とのPK対決
最後は手話で「ありがとう」

参加したアスリートも、元気いっぱいの児童との交流から、良い刺激を受けたようです。

以下、選手のコメントです。

給食では児童たちからたくさんの質問が!

● 松元選手

「今回は、初めてデフサッカーとなでしこのコラボでの体験授業になりました。今までにない新しい形の講演になったのではないかと思います。皆さんがよく知るJリーグとは別のサッカーを二つ、身近に感じてもらえたのではないでしょうか。子どもたちも、真剣に聞いてくれて、沢山の鋭い質問もあり、こちらが逆に刺激をもらいました。体験授業も二つのサッカーを織り交ぜ楽しくできたのではないかと思います。楽しい時間をくださった宮田小学校の皆さんには感謝したいです。そして、今回のことを少しでも覚えてくれるように、皆に自慢してもらえるように、僕らは結果をだしていきます。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。デフサッカー・なでしこをこれからもよろしくお願いします」

読唇術ゲームの様子

●横山選手

「まず、このような機会をいただけたことに感謝しています。講演会では、デフサッカー、なでしこリーグの現状を少し知ってもらえたのではないでしょうか。また、私たちの経験を伝えることが、子どもたちの将来の可能性を広げることにつながるならば、それはとても素敵なことだと思います。体験授業では、私自身も初めてするメニューがあり、そのときの児童の楽しそうな様子を見て、“こんなやり方があるんだ”と勉強になりました。一日を通して、元気いっぱいの児童、それを見守るパワフルな先生方から、私自身がパワーをいただきました。今後も、より一層競技のレベルアップに励み、またこのような機会をいただいたときには、サッカーの楽しさをもっと多くの人に伝えていければと思います」

今回、千葉県として初めての「オリンピック・パラリンピック体験授業」であったため、当日は、市川市企画課の方々、千葉県総合企画部オリパラ推進課の方々が視察に訪れました。「今回の授業を契機として市川市を皮切りに、千葉県としてこのような子ども向け教育支援を積極的に実施していきたい」と話されていました。

AD Challenge Supportでは、今後も選手とともに、全国で障がい者スポーツを通じた「心のバリアフリー」教育をおこなっていきたいと思っています。

児童からの温かいプレゼント!

後日、宮田小学校の児童の皆さんからお礼と応援メッセージをいただきました。

選手たちも顔をほころばせながら読んでいました。児童の皆さん!ありがとうございました!

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