2018年3月1日(木)、トヨタ東京カローラ様の全社会議にて、当社所属の元車いすバスケットボール日本代表 三宅 克己氏(経営企画部)が講演をさせていただきました。
三宅氏は、パラスポーツを取り巻く日本の現状についてお伝えし、障がいを負った経緯、受け入れるまでの葛藤、競技との出会いや、海外遠征を通じて感じたこと、海外との違い、ユニバーサルマナーについてお話ししました。
キーワードは謙虚と感謝
三宅氏は、交通事故により車いす生活となった。6か月におよぶ入院中、寝たきりの病室で車いす生活になることを母親から聞いたという。
「その時は何も考えられなかった。自分の息子に車いす生活になると宣告しなければならなかった母親の強さを感じる。今でも感謝している」
と当時を振り返りました。
車いすバスケットボールとの出会い
「6か月間寝たきりの状態から車いすで動けるようになり、『自由だ!』と前を向けるようになった。リハビリが始まると、もっと重度の障がいの方たちの頑張っている姿を見て自分も負けられないと思った。そんな中、たくさんの良い出会いがあり、車いすバスケットとと出会うこととなった。最初は、障がい者スポーツは大したことないと思っていた。しかし、練習場に行ってみると激しくぶつかり合う選手たちをみて『こればスポーツだ!』と一気にのめり込んでいった」
日本代表までの道のり
「毎日手の皮が剥けるほど練習をしていた。上達して、得点率が上がってきたが、代表にはなかなかなれずにいた。今になって思うと天狗になっていた時期だった。競技を始めて6年でやっと代表に。キーワードは謙虚と感謝。この気持ちを持つことで、自身が急成長していることを実感した」
ユニバーサルマナー
国際大会での経験、海外と日本の違い
「海外遠征を通して感じたことは、海外では自分を障がい者と感じることは少ない。笑顔で挨拶する、困っている人を助ける文化が根付いていると感じた」
共生社会の実現に向けて
「障がい者スポーツを観戦することで、勇気や希望が湧いてくる。障がい者スポーツにはそんな力がある。是非たくさんの人に観てほしい。そして、障がいはその人の個性と考えてください。そして、困っている人を見かけたら声をかけてみてください。ほんの少しの気遣いで社会が変わると思います」
講演後、大きな拍手とともに、質問や感想をいただきました。
〇トヨタ東京カローラ株式会社 CSR推進部 企画室 鹿島英紀室長より
「当日参加の店長たちは概ねサービス介助士の資格をもっておりますが、全員がボランティアに参加している訳ではありません。
今回の講演を機にサービス介助士の資格を取得した時の気持ちを思い出したと思います。
三宅選手には今後も是非ご活躍を期待しております!」
AD Challenge Supportでは、今後も、様々な形で共生社会への理解、障がい者スポーツの応援の輪を広げていく活動を行っていきます。