元競泳・青木智美さんが久喜市立栗橋学校で講演!

2024年02月01日
講演の様子

2024年1月17日(水)、元競泳・青木智美さん(広報部)が久喜市立栗橋小学校にて講演を行いました。

当講演は、埼玉県教育局主催の「令和5年度 夢と豊かな心をはぐくむ講演会事業」の一環で、児童生徒に命を大切にする心や夢に向かい希望と勇気をもってやり遂げる態度を育てるためにスポーツ選手や芸術家などそれぞれの専門分野の第一線で活躍する社会人を招き、その生き方にふれる講演会を通じて、子ども達の豊かな心をはぐくむ道徳教育を推進することを目的としているものです。

栗橋小学校では全学年の児童622名が参加しました。担当の先生からは、「本講演を通じて『善悪の判断をすることの大切さ』や『きまりやルールを守ることの大切さ』を子どもたちに伝えられればありがたい」とのご要望をうかがっていたため、青木さんはその期待に応えるべく、講演をスタートさせました。

問いかける青木さん
挙手で答える子どもたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青木さんは日本代表を経験して、「目標を持つこと」、「ルールをしっかり守ること」、「好きになること」について、語りました。
「ルールをしっかり守ること」のパートでは、アスリートとしてのルールとして、ドーピングについて紹介しました。ドーピングとはスポーツ界で禁止されている行為で、意図的に競技力を高めるため、禁止物質を摂取したり、何か特別な方法により、自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとすることです。「例えば、筋肉を強くする薬を飲んで砲丸投げややり投げをして人よりも遠く飛ばせるようになったとしても、それはフェアではない」、「ズルをして勝ったとしても嬉しくないし、決して誇れるものではない」とわかりやすく説明をしました。
また、仮に意図的でなかったとしても、結果として自分の体内に禁止されている物質が入ってしまった場合も、それは自己責任であると説明、風邪をひいた時も市販薬を安易に口にすることができなかったと、アスリートとしての意識の高さを教えてくれました。

そしてドーピングをした場合はどうなるのかについて、アスリートとしての競技結果が自動的に取消されてしまい、一定期間は競技会や練習に参加することができなくなってしまったり、チームとしてドーピングがおこなわれた場合には全員が責任を負うことになってしまう、など厳しい処分が科せられることを伝えました。
また、ドーピング検査についても簡単に説明しました。多くは試合の直前、検査官に声をかけられた場合には、検査官の監視のもと尿検査をおこなわなければならないそうです。抜き打ちで自宅にまでやってくることもあると話をすると、子どもたちは驚きを隠せず会場内はどよめき、普段聞くことのない特別な話題だったこともあり、子どもたちは興味津々に話を聞いていました。

栗橋小学校では学童クラブにスイミングクラブの送迎バスがくることもあり、水泳を習っているお子さんが多いそうです。中には、青木さんと同じく、ジュニアオリンピック出場経験のお子さんも4名いるとのことで、質疑応答では具体的な練習方法について質問する姿がありました。
また、6年生からの感謝の言葉では、丁寧に水泳のことや目標を持つことの大切さについて教えてくれたことへの御礼の言葉とともに、「僕は中学生になったら陸上部に入る予定だけれども、今は野球をしたいという気持ちを大切に、野球を一生懸命がんばりたいです」と、自身が抱いているスポーツへの意気込みを宣言してくれました。

以下、質疑応答のピックアップです。
Q. 他の競技にもドーピングはあるのですか?
A. ドーピングは全部の種目であります。競泳だけでなく、陸上も野球もサッカーも…すべてのスポーツ選手が夢を叶えるためにルールを守っています。

Q. 大会で毎回良い記録をだすためにはどうしたらいいですか。
A. 練習が一番大事。大会で出したいタイムを意識して、レース(本番)でしないことは練習ではやらないことです。例えは、私は100m泳ぐときに最初の50mは4回に1回、後半は2回に1回息継ぎをする、水中のドルフィンは何回するというのが決まっていたので、常にレースを意識して練習することが大切だと思います。

 

感謝の言葉と花束贈呈
全校生徒の花道を通って退場しました!

 

校長先生と記念撮影

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