「チャレンジ2017感謝の集い」にて
大日方邦子氏が講演!
~パラスポーツからみえる未来デザイン~

2018年07月12日
会場の様子

2018年5月17日(木)、「ザ・プリンスパークタワー東京」(東京都港区)において代理店・扱者さま向け表彰式典「チャレンジ2017感謝の集い」が開催されました。

表彰式典では、全国からお集まりいただいた1000名を超える代理店・扱者さまへの感謝の意を表し、(一社)日本パラリンピアンズ協会 大日方邦子副会長による記念講演が行われました。

講師プロフィール

大日方邦子氏 講演中の様子

大日方 邦子(おびなた くにこ)

3歳の時に交通事故により負傷。右足切断、左足にも障害が残る。 現在は義足と車いすを活用して、極めてアクティブな日常生活を送っている。 高校2年の時にチェアスキーと運命的に出会い、スキーヤーとして歩み始める。冬季パラリンピック・アルペンスキー金メダリスト。平昌2018パラリンピック日本選手団 団長を務めた。

【主な戦績】

1994年 リレハンメル大会 【滑降5位】
1998年 長野大会
【滑降:金メダル】 【スーパー大回転:銀メダル】 【大回転:銅メダル】
2002年 ソルトレークシティ大会 【大回転:銅メダル】 【回転:銅メダル】
2006年 トリノ大会
【滑降:銀メダル】【スーパー大回転:銀メダル】 【大回転:金メダル】
2010年 バンクーバー大会 【回転:銅メダル】 【大回転:銅メダル】

どうすればできるか工夫する、それが原点!

冒頭、大日方氏は、「こんなにたくさんの方に聴いていただける機会をいただけたことに感謝している」と感謝の言葉とともに、障がいを持った経緯、自身が経験してきたこと、社会への願い等を話されました。

3歳の時に事故により障がいを持ち、義足となった大日方氏は、当時を振り返り、「義足が来ることが楽しみで仕方がなかった。障がいがあると何もできない、という思い込みが諦めにつながっていく。幼かったせいか思い込みがなかったからこそクリアできたのではないかと思う」と語りました。

会場の様子

小学校では、先生から「泳げるようになったら、プールの授業に出てもよい、運動会で行進ができるようになったら参加してもよい」との言葉に、「どうすれば泳げるようになるか工夫する。皆と行進がしたかったので、義足で皆と同じ歩幅・速さでできるよう練習すればよい。できるようになるよう工夫する、努力する。これは、私のアスリートの原点。その後の挑戦に役立った」と前向きに取り組んできた経験をお話しされました。

「身体に障害があること、これは私の特徴であり、個性です。障がいがあることで気づけることがたくさんある」

 

最後に、「できないと思っていることは、努力や工夫、技術、周りの方の協力をつくりあげていければ、できることがたくさんある。スポーツを通じて多様性を尊重する社会を実現したい」と述べ、当社の障がい者スポーツ支援を例に、「障がい者スポーツを応援することで社会を変えていくきっかけになる。それが、皆さんと一緒にできることなのではないか。レガシーとして何を残したいのか、残すのは皆さん一人一人が決めていくこと。誰もが活躍できる、誰もが突き抜けていく社会になることを願っている」と締めくくると、会場からは大きな拍手がおこりました。

AD Challenge Supportでは、今後も、大会応援を柱に様々な取組みを通して、多様性を尊重する社会の実現に邁進したいと思っています。

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