2017年6月7日(水)、小野 智華子選手(視覚障がい者水泳/人事部)が、シティグループ・ジャパン様にて講演をさせていただきました。
当日は、ビデオ接続による3拠点での同時開催。
英語と手話の同時通訳もあり、たくさんの社員の皆さまにご参加いただきました。
応援が力に!
小野選手は、これまでの競技への取組み、国際大会を通して感じたこと、今後の目標、当社のスポーツ支援についてお話ししました。
昨年出場したリオ大会のエビソードとして「2度目のパラリンピック出場だったこともあり、ロンドン大会よりも緊張感を強く感じていた。そのため、思うように体が動かず、試合会場での練習でタイムを出すことができず不安が大きくなっていった。そんな不安や緊張を和らげてくれたのが会場での応援だった。日本人はもちろんのことブラジルの方々の応援もあり、力を出し切ることができたと思う」と話し、また、当社の障がい者スポーツ支援について触れるなかでも「入社以来、大会が行われるときはたくさんの社員の方が応援に来てくださるので、いつも力をいただいている。また、社内で声を掛けていただくことだ多くなってきていることも嬉しく思っている」と、選手にとって応援が大きな力になっていることをお伝えしました。
メダルへの想い
小野選手は、障がい者スポーツの現状や課題について、次のようにお話ししました。
「障がい者スポーツはまだまだ認知度が低い。是非、一度競技会場やテレビ、インターネットなどでよいので観て、知っていただきたい。私たち選手も、より多くの方に知っていただけるような活動もしていきたいと思っている」
「選手の環境の整備が重要だと思っている。まず、練習場所の確保が難しい。私も以前は練習をできるプールを転々としていた。強化選手は以前に比べてよくなってきているが、これから世界を目指す若い選手は、まだまだ練習場所の確保・コーチの確保等、環境が整っていない。なぜなら、パラ選手のコーチは、仕事としてではなくボランティアでついてくださっている現状がある。視覚障がい者水泳については、ゴールやターンを知らせるタッピングが非常に重要で、その限られた練習時間のなかでタッパーとの練習の時間も確保しなければならない」
そして、自身の今後の目標として「東京パラリンピックでは、100メートル背泳ぎで金メダルを獲得し、応援してくださっている方々に恩返ししたい。そのためには、練習回数を今まで以上に増やし、また質を高めて行くことが重要だと考えている。今後も感謝の気持ちを忘れずに練習に取り組んでいきたいと思っている。ご声援よろしくお願いいたします」と締めくくりました。
講演後、たくさんの皆さまからの質問や激励の言葉をいただき、好評のうちに終了しました。
終了後、小野選手は「企業の方に向けての講演は初めてだったのでとても緊張しました。ビデオ接続での3拠点での開催、英語通訳だけでなく手話通訳もあり、素晴らしい環境に驚きました。温かい方々に迎えていただけたことに感謝しています。今後もこのような活動を続けていきたいです」と話していました。
AD Challenge Supportでは、今後も選手とともに、全国で障がい者スポーツの魅力を発信していきます。