福岡・佐賀AD倶楽部「感謝の集い」にて
プロ車椅子レーサーの廣道純氏の講演を開催!

2015年01月21日
障がい者スポーツの競技写真も展示
障がい者スポーツの競技写真も展示

2014年12月8日(月)に西鉄グランドホテル(福岡県福岡市)にて開催された「福岡・佐賀AD倶楽部感謝の集い」にて、プロ車椅子レーサーの廣道純氏の講演会を開催しました。
今回の「感謝の集い」は、地元企業の皆さまを始め、当社のお取引先企業の皆さまなど約300名の方にご参加いただき、第1部の講演会と第2部の企業交流会の二部構成で行われました。第1部の廣道氏の講演では「どうせ生きるなら~濃い人生を生きまくる~」と題して、車椅子レースとの出会いやバイタリティー溢れるご自身の体験をお話しいただきました。また、早稲田大学スキー部監督の倉田秀道氏(当社社員)の講演も行われました。
第2部の企業交流会では、延べ16社がそれぞれの企業の自慢の商品・サービスのPRを行い、その他にも大抽選会などが開催されました。

「感謝の集い」とは地域AD倶楽部(各地域で情報提供・企業交流・地域貢献の3つを柱として活動する)が主催する地域の皆さまへの情報提供および地元企業の皆さま同士の交流会を兼ねたイベントです。

車椅子レースとの出会い

廣道氏は、高校1年のときのバイク事故で脊髄を損傷し、入院生活を送ることとなりました。その際に、廣道氏のリハビリ担当だった理学療法士の方に車椅子レースについて勧められ、観戦に行ったことがきっかけとなり、車椅子レースに強い興味を持ったそうです。そのときのことを振り返り「理学療法士の方と出会えたことは非常に幸運だった。車椅子生活に対してネガティブな発想が生まれる前に車椅子レースに出会え、車椅子生活を謳歌することができた。」とお話しされました。

そして、退院後も地域の障がい者スポーツセンターに通いながら、車椅子レースの練習に励む日々が続きました。他の車椅子レーサーの方々と切磋琢磨し、練習する中でさまざまな目標が生まれ、1つ1つの目標達成に向けて、真摯に行動していくことの大切さを実感されたそうです。

前向きに捉えることで人生は変わる

講演する廣道氏
講演する廣道氏

講演では、廣道氏のバイタリティー溢れる行動力を表すエピソードが紹介されました。
車椅子レースを始めたばかりの20歳の頃のお話です。当時の車椅子マラソンの世界記録保持者のジム・クナーブ選手がある試合に出場すると聞き、突然、訪ねたそうです。クナーブ選手とは何の面識もなかったとのことですが、「車椅子レースについて教えてほしい」と直談判し、ホームステイをしながらレース前のメンタルトレーニングや勝ち方、練習方法など多くのことを学び、アスリートとしての素質を開花されたそうです。

廣道氏は「クナーブ選手への直談判は無謀にも思える若造の渡航だったが、どうせ生きるならネガティブなことは考えずに、チャンスを掴みとりたかった。人との出会いを前向きに捉えるか捉えないかで、その後の人生は大きく変わる」と非常にポジティブなメッセージを伝えられました。

早大スキー部監督の倉田氏の講演も開催

講演する倉田氏
講演する倉田氏

基調講演では早稲田大学スキー部監督の倉田秀道氏(当社社員)による講演も行われました。
倉田氏は「個を活かすチームづくり」と題し、早稲田大学スキー部におけるチームマネジメントについて講演し、「個人の競技力向上のためにはチーム力の向上が不可欠である」と述べられました。また、障がい者スキー選手の早稲田大学への入学を2015年4月に控えていることから、これを契機に障がい者スポーツを地域で支える環境を整え、障がい者スポーツの理解・普及に努めていきたいと話されました。

 

関連記事