石橋元気選手が新座市「子ども大学にいざ」で講演!

2018年11月07日

2018年8月21日(火)~23日(木)、「子ども大学にいざ」が十文字学園女子大学(埼玉県新座市)開校され、石橋元気選手(視覚障害者柔道/人事部)が講演をさせていただきました。

子ども大学は、2002年にドイツのチュービンゲン大学で始まり、ヨーロッパに広がりました。2009年3月には、日本で初めて「子ども大学かわごえ」が誕生しました。 埼玉県では、この取組をモデルとして平成22年度から、子供の学ぶ力や生きる力を育むとともに、地域で地域の子供を育てる仕組みを創るため、子ども大学の開校を推進しており、現在は県内各地に広がっております。 「子ども大学にいざ」は、新座市教育委員会・十文字学園女子大学・雑木の会からなる子ども大学にいざ実行委員会により運営されています

今回、小学4~6年生40名が参加し、3日間にわたり「生き方学」・「ふるさと学」を楽しく学びました。

障がいがあったからこそ!

石橋選手は、22日(水)の「生き方学」のクラスで、「パラリンピックと心のバリアフリー」と題した講演を行いました。

講演の中で、自身の障がいや日常生活で困ること、競技について、今後の目標等を語りました。

石橋選手 講演の様子

石橋選手は6歳の時に徐々に視野が狭くなる網膜色素変性症を発症。

「視野が狭いので、人や物にぶつかることが多い。強い心とぶつかっても怪我をしない体づくりのために、父の勧めで柔道を始めた。(柔道の)受け身は今でも自分の体を守ってくれている」

中・高校は柔道部所属し、高校3年生の時に症状が悪化したことにより、両親から特別支援学校への進学を勧められ、

「なんで自分が障がい者の学校に?と、障がいを認めたくなかった。しかし、特別支援学校い行ったことが自分にとって大きな転機となった。1つは、自分より障がいの重い全盲のクラスメイトが自立している姿を見て、自分がいづれ見えなくなっても訓練すれば大丈夫だと勇気をもらった。2つ目は、視覚障害者柔道と出会えたこと。小学生から頑張ってきた柔道のおかげで、初出場した大会で優勝、ワールドカップ等、日本代表として活躍することができた。今まで自分を苦しめてきた障がいがあったからこそ手に入れたチャンス。柔道を勧めてくれた父にも感謝している」と語りました。

最後に「熱中できるものを見つけて打ち込んでください。それが自分の個性になる。障がいも個性。困っている人に出会ったら、勇気を出して声を掛けてみてください」と呼びかけました。

質問コーナーでは、「柔道の技を見たい!」との要望に、実演を交えながら「受け身」の重要性をお伝えしました。

また、「習い事をたくさんしていて、どれに熱中すればよいかわからない」という質問に、「一番楽しい、おもしろいと思うものを続けてみてください」と応えました。

講演後、石橋選手は握手を求める子供たちに囲まれていました。

そして、ボッチャ体験会。

石橋選手とパラ水泳の窪野一輝選手(人事部)も参加し、子どもたちと一緒にボッチャを楽しみました。

AD Challenge Supportでは、今後も、選手とともに障がい者スポーツを通じた「心のバリアフリー教育」を行っていきたいと思っています。

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