
2020年10月31日(土)、車いすバスケットボールの秋田啓選手(中部損害サービス第三部)が、南陽市立赤湯中学校(山形県)にて講演を行いました。
当社は、南陽市と地域連携協定を締結しており、ホストタウン推進事業、地方創生に関する連携事業として実施されました。
当日は、2年生と先生方の約100名が参加し、秋田選手の講演をはじめ、車いす・ブラインドウォーク体験、車いすバスケットボール体験を行いました。
夢はありますか?

秋田選手は講演で、自己紹介やアジアパラ競技大会での銀メダルを見せながら、競技生活についてお話ししました。
「みなさんは夢がありますか?」と問いかけ、「夢といわれると難しく考えてしまうかもしれないけれど、もっと身近なやりたいことでもよいと思う。大きい夢を一つでなくてもよいし、色々なことがあっていい。ただ、自分がそのために何をするかが大事だと思う。やりたいことがあれば、やるべきことが見えてくる。私の場合、チーム競技なので自分個人だけでなくチームとして機能しなければならない。実現するためのステップを自分で考えることが大切だと思っている。夢や目標をもって活動していってほしいと思っています」とお話ししました。
その後は、会場からの質問に答える形式で競技をしていてうれしかった言葉や心掛けていること等、様々な質問がありました。
その中で、先生から
「中学生が挫折を乗り越えるためのアドバイスをお願いします。障がいを負ったときにどう乗り越え立ち向かったのか、どのような想いで前を向けるようになりましたか?」との質問に、

「18歳の時に事故で障がいが残り車いすになり、2年間入退院を繰り返していました。申し訳ないのですが、障がいを負ったからと挫折と思っていませんでした。事故を機に絶望する方もいるかもしれませんが、自分自身はあまり重く受けていなかった。両親の方がショックだったかもしれません。普通に生活しているし、普通に生きているし、何等かわらないと思っています。必要以上に重く受け止める必要はない。両親の友人に車いすの方がいて、普通に楽しく生活されていたのを間近でみていたから落ち込まずにいられたのだと思います。挫折をしたときに自分に知識があれば必要以上に落ち込まずにいられるのではないかと思います。色々な人やそれぞれ考え方が違っていて、私のような人もいるということを知ってもらえれば今日来てよかったと思います」とお伝えしました。
自治体の皆さまによる体験会では、ブラインドウォーク・車いすバドミントンや車いすで校内を回る乗車体験を行い、秋田選手も車いす操作を教える等協力しました。
その後、秋田選手による車いすバスケットボールのデモンストレーションを行い、シュート体験ののち、バスケットボール部と先生を交えミニゲームを行いました。



最後に、代表生徒から
「楽しい時間でした。貴重な経験を今後に生かしていきたいです」
「秋田選手を間近に見ることができて嬉しかった!」
「話をきいて秋田選手の競技に向き合う姿勢はかっこよいと思いました」
等、感想が述べられ、秋田選手は「最初はシャイな生徒さんが多いと思っていたけれど、ミニゲームの時に大きな歓声が上がり、仲間を応援できる強さは素晴らしいと思いました。私自身もよい経験になりました」と締めくくりました。
AD Challenge Supportでは、今後も選手とともに全国で「共生社会」「心のバリアフリー」教育に努めてまいります。

