2016年2月10日(水)、ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)において東京地区トヨタ販売店向け「感謝の集い」※が開催されました。
※ 「感謝の集い」とは地域AD倶楽部(各地域で情報提供・企業交流・地域貢献の3つを柱として活動する)が主催する地域の皆さまへの情報提供および地元企業の皆さま同士の交流会を兼ねたイベントです。
今回の「感謝の集い」には、東京地区トヨタ販売店代表者・首脳陣・代表社員の皆さまを中心に約100名の方が出席されました。
当社の障がい者スポーツ支援の取組みをご理解いただくとともに、「お店づくり」にいかしていただきたいという趣旨で様々な催しが行われました。
まず、会場入口には、障がい者スポーツ写真パネルや競技用具などを展示し、皆さまをお迎えしました。
第一部では、当社の障がい者スポーツ支援の取組みを紹介し、スポーツ庁健康スポーツ課障害者スポーツ振興室 室長補佐 稲毛健一様よりご挨拶をいただきました。
全員参加型社会の実現に向けて
第一部の最後は、チェアスキーの長野パラリンピック・トリノパラリンピック金メダリストであり、現在、(一社)日本パラリンピアンズ協会副会長等の要職を務める大日方邦子氏の講演が行われました。
「全員参加型社会の実現に向けて~パラリンピアンからのメッセージ~」と題された講演では、障がい者スポーツ競技のご紹介や、ご自身の経験等ををお話しをされました。
大日方氏は、3つの伝えたいメッセージを挙げられました。
障がいがあることは、私の個性である。
「障がいがあるからこそ分かる人の痛みやバリアフリー等への気づき、障がいによってできないことを諦めるのではなく、どうしたらできるか考えられることは私の強みです。」
失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。
「ルートヴィヒ・グッドマン博士の言葉です。障がい者だけでなく誰にでも通じる言葉だと思います。過去は変えられませんが、残されたものや未来をどうしていくかは自分次第です。私の生きる力になっています。」
4つのコアバリュー
「Courage(困難に立ち向かう勇気)」「Determination(強い意志)」「Inspiration(ひらめき)」「Equality(等しさ)」
また、販売店の皆さまへ「お客さま視点の店づくり」について、ご自身の経験から「親しみやすく声をかけていただけることがありがたいと思います。また、自分の視点を押し付けるのではなく、自分とは違う視点を持っている人がいることへの認識が必要で、これは働き方にも通じるものがあるのではないかと思います。」
そして最後に、「思い込みを変える力が、誰もが活躍できるより良い社会になる大きな力になるのではないかと思っています。」とお話しされました。
知って!見て!感じて!障がい者スポーツ!
第2部の懇親会のアトラクションでは、障がい者スポーツに関するクイズ、ウィルチェアラグビー体験がテーブル対抗戦で行われました。
第1部の講演に引き続きご参加いただいた大日方氏のチェアスキーに関する問題をはじめ、競技用具を見たり、競技中の音を聞いて答えるクイズに会場は大いに盛り上がりました。
最後はウィルチェアラグビー体験で競いました。
まず、大会の様子を放映し、当社社員 小川 仁士選手と所属クラブチーム「BLITZ」のチームメイト中町 俊耶選手が応援に駆けつけ、タックルのデモンストレーションを披露しました。
現在、両選手は若手強化育成選手ということもあり「これからも応援よろしくお願いします!」との挨拶に、会場からは声援が飛び交いました。
ウィルチェアラグビー体験対抗戦は、各テーブルの代表が、競技用車いすに乗り、コーンを回って小川選手にタックルするまでのタイムを競うというゲームでした。
参加者の方々が競技用車いすとグローブを装着すると、各テーブルから応援の声がかかります。慎重にカーブを曲がる方、器用に車いすを操作する方、タックルの衝撃に驚く方等、それぞれが体験を楽しんでいました。
閉会後、会場出口では、中町選手・小川選手両名が、当社も協賛している「ジャパンパラ ウィルチェアラグビー競技大会」の案内を参加者の皆さまにお配りし、お見送りしました。
トヨタ販売店の皆さまからは、「ぜひ今度は大会の応援に行ってみたい。」「これからも応援しています」との声をかけていただき、両選手とも握手で応えました。
「AD Challenge Support」では、今後も「感謝の集い」を通して、全国で障がい者スポーツの魅力を発信していきたいと思っています。