川内優輝選手が蓮田市立黒浜中学校で講演!

2023年11月10日
大きく掲げられた演題

2023年10月26日(木)、当社所属プロランナーの川内優輝選手が 蓮田市立黒浜中学校にて 講演を行いました。

当講演は、埼玉県教育局主催の「令和5年度 夢と豊かな心をはぐくむ講演会事業」の一環で、児童生徒に命を大切にする心や夢に向かい希望と勇気をもってやり遂げる態度を育てるためにスポーツ選手や芸術家などそれぞれの専門分野の第一線で活躍する社会人を招き、その生き方にふれる講演会を通じて、子ども達の豊かな心をはぐくむ道徳教育を推進することを目的としているものです。

 

司会進行は川内選手の恩師が担当、先日のMGCの独走は非常に心が打たれたと熱く想いを語り、校長先生からの講師紹介では、気持ちの持って行き方やモチベーションの高め方、本番までの準備として体のつくり方などの話をよく聴いて感じて考えて、どうやったら自分に活かせるか集中して話を聴いてください、と生徒たちに伝えた上で、川内選手につなぎました。

会場の様子
校長先生からのおはなし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演の様子

川内選手は「現状打破:目標を達成するために」と題し、10年以上前から座右の銘としていることを説明しました。今の自分よりも、もっといい自分になるためにどのようなことを考えていたのか、どのような工夫をした結果、日本代表に選ばれたのか、これまで出場した大会エピソードを交えながら紹介しました。

川内選手が大切にしていること5つはこちらです。
「広い視野を持つ」
新聞の読み比べを紹介し、意見の比較をすることの大切さを紹介しました。
「発想の転換」
まさに現状打破=一歩ひいて常識を疑うこと、何かぶち当たったときには、切り替えることの大切さを語りました。
「考える努力」
努力は裏切らないというのは言葉足らずで、考える努力をしないと間違った方向に向かってしまい、いつまでたっても結果はでない、ということを、マラソン中の不調時のエピソードを交えながら伝えました。
「継続」
継続は力なりという言葉の通り、どうやったら楽しめるか考えてみることの大切さを語りました。
「メリハリ」
オンオフの大切さを説明しました。息抜きも必要、例えばひもが緩んでいれば、下にさがった分だけ上にもあがる、心に余裕がある方が高い結果がでるので、遊ぶときは遊ぶけれども、やるときには集中してやる方が人生は楽しいし、結果がでる。」と心強いメッセージを送りました。

 

以下、質疑応答のピックアップです。(生徒会の皆さんが質問が重複しないよう事前に準備をしてくれました。)
Q. 走っているときには何を考えていますか?
A. レースによって違います。好きなことを考える時もあれば、戦略を考えることもあります。例えば先日のMGCでは飛び出しました。ハーフで追いつかれたらどうしようかとか、逃げ切ることができたらどうしようとか、常に考えていました。

Q. 物事を諦めないために意識すべきことを教えてください。
A. 失敗しても、失敗したで終わらせずに、どうすれば次はうまくいくのか、自分がうまくいくことを想像しながらやってくことが大事だと思います。紙に書いておいて後で読み返せると、過去の自分が未来の自分に道を示してくれると思います。

Q. 好きではないものを好きになる方法はありますか。
A. 自分の好きなものと組み合わせるといいと思います。私は旅行が好きなので、日本全国旅しながら走ることを楽しんでいます。あとはがんばった後に自分にご褒美をあげると頑張れると思います。

Q. 本番直前で緊張している時、どのように気持ちを落ち着かせていますか。
A. 一つは過去の練習日誌を読むこと、もう一つは音楽を聴くことです。自分自身の気持ちを高める曲と自分自身の心を抑えていく曲の2種類のプレイリストを作っておくと精神が安定しやすいと思います。

Q. 長距離で脇腹が痛くなってしまうのですが、どうしたら一定に走ることができますか。
A. ルーティーンが大事です。脇腹の痛みは不安感からくるものなので、いつも通りのことをすることによって、精神的な不安からくるものは避けられると思います。また食事の内容、食事をとる時間も考えるよいと思います。あとは、寒いレースの時にはお腹にワセリンを塗っておくと雨をはじいてくれるので腹痛にはなりにくいです。最初のオーバーテイクを防ぐというのが一番大事です。ちょっと抑えておいて一定走り、最後あがるようなレースができると、いいと思います。

Q. スポーツをするときに一番大切なことは何ですが。
A. 楽しむことだと思います。楽しむためには怪我をしないことが一番大事です。スポーツ選手がなぜやめるかというと、怪我をするからです。怪我をしなければやり方も色々変えられるので、どんなスポーツであっても怪我をしないということが大切だと思います

川内選手を見守る恩師
2年生からの質問も代読してくれました
代表児童から花束の贈呈
校長先生と記念写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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