パラ水泳・小野智華子選手が駒場小学校にて講演!

2023年12月07日

2023年11月21日(火)、パラ水泳・小野智華子選手(人事部)が北海道教育委員会の心に響く道徳教育推進事業として、北海道函館市立駒場小学校にてオンライン講演を行いました。

オンライン講演の様子

駒場小学校では、まず子どもたちに教室で小野選手の動画を視聴してもらい、その後にTeamsを繋ぎ、直接小野選手からの話を聴いてもらいました。小野選手は「2024パリパラリンピックを目指して」と題し、自身の生い立ちとして、874gの未熟児で生まれ、未熟児網膜症となったことから話はじめました。そして「私の記憶の中では、見えていたことが一度もないので、自分が障がい者だと思ったことはないのが実情です。唯一の困りごととしては、極度の方向音痴のため、どこに行けばよいかわからなくなったときに『ああ、見えていればよかったな』と思うくらいで、それ以外は不便さを感じたことがありません。」と、ポジティブな姿勢をみせました。

もともと水が好きで、水に対する恐怖心がなかった小野選手。3、4才頃から水に親しみ、視覚障がい者水泳競技の道を目指すようになった道のりを、その時その時にあった出来事や経験について、当時抱いた気持ちを交えながらわかりやすく伝えました。そして全盲のスイマーとして過去3度にわたってパラリンピックに出場したこと、そして今も尚、パリパラリンピックに出場する目標に向かって、日々練習を重ね、泳ぎ続けていることを力強く語りました。

最後に小野選手からは、皆さんも勉強とかいろいろなことでこううまくいかなくて悩むことはたくさんあると思うのですが、そういう時こそ周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れずにいてほしい、ありがとうと言葉にして発信することで、ご自分の周りがプラスに変わっていくと思うので、そういう事を1つでも実践してもらえたら嬉しいです。」とメッセージをおくり、講演を締めくくりました。

以下、質疑応答のピックアップです。
Q.メダルは何個とったことがあるのですか?
A.アジアとか世界選手権でとったのだけで換算すると、多分10個ぐらいです。

Q. 水泳以外でハマっているものとかってありますか。
A. 休みの日は音楽を聴いて過ごしたりしてます。最近はエグザイルとかジェネレーションズの音楽をよく聞きいています。

Q.一番得意な水泳の種目で一番早かったタイムは何ですか。
A. 100mの背泳ぎが一番得意で早かったのは1分21秒07です。

Q. オリンピックなどで緊張するときはどうやって解消するのですか。
A. 深呼吸と、「(ジェスチャーしながら)こうやって体に一瞬で力をいれて一瞬で力を抜く」というのをやると、緊張がおさまった方向に向かうので、そういったことをやっています。

Q. パリオリンピックに向けて、今は週何日で練習しているのですか?
A. 週6日間で陸上と水中と合わせて11回練習してます。

Q. 僕もプールを習ってるのですが、テストになるといつも泳げなくなってしまうのですが、本番のときにちゃんと泳げるようなコツはありますか。
A. 緊張するのは当然だと思うのですが、平常心を作り出すこと、何回も繰り返し頭でイメージしておくと普段通りに泳げると思います。

Q.周りの人からやコーチからかけられた言葉で印象に残っている言葉はありますか?
A. 私は自分に自信が無いタイプだったのですが、今のコーチに自信持っていけとかプラスな言葉をたくさんかけてもらえるようになって、それがすごく印象的だなって思います。

 

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